
G-SHOCK GBX-100NS-1JF を購入しましたのでその理由を記したいと思います。GBX-100の発売は2020年6月(ベゼルがブラックのGBX-100NSは2021年4月)とのことで、新製品レビューではありませんので、すべての機能の説明は他のブログやYoutubeにお任せするとして、購入に至った惹かれるポイント、使ってみて気に入らなかった点など、この時計に感じた私の思いをつらつらと書いていきます。
少年の頃初めて買ってもらった腕時計がカシオの丸いデジタル時計でした。当時まだ液晶のデジタル時計は目新しく、とても長い間使いました。そしてどんなに乱暴に扱っても最後まで壊れることはありませんでした。最後は…どうなったんだっけな?
大人になっていくつか時計を買っていますが、初めて買ったG-SHOCKシリーズはアナログの「GW-3000BD」でした。これは大変気に入って長いこと着用しました。デザインはもちろん、電波タフソーラーで手間いらずなところが便利で、入浴時以外一日中身につけていました。
今まで自分で購入した時計はほとんどがアナログです。アナログのざっくりした時間の見方や残り時間のわかりやすさから、すっかり腕時計はアナログ派でしたが、名機Pebble Timeをきっかけにデジタルへの抵抗がなくなり、同時に常時表示のスマートウォッチに魅せられるようになりました。
最近では、アナログ時計に常時表示のe-inkパネルをプラスしたハイブリッドのFOSSIL Latitude HR Hybridというモデルを使っていた時期もありましたが、この時計がとにかくごつくてデカくて重くてあまり身につけなくなってしまいました。これをきっかけに、よく言われる「時間はスマホを見れば良い」となってしまい、腕時計から離れていましたが、やはり時間をみるたびにスマホを出すのは面倒ですし、そのためにスマホを落として壊したりしたら目も当てられません。
そんなあるとき、時計店のショーケースで異常なほど見やすい液晶のG-SHOCKを見つけました。それがGBX-100とGBD-200。調べてみると通知機能もあるということで俄然興味を引かれました。
というわけで、今回GBX-100の購入に至った主なポイントをまとめると以下の通り。常時表示は言わずもがな、ということで。
- 超見やすいMIP液晶
- ボタン電池駆動
- スマホ通知機能
- G-SHOCKにしてはスリムなほう
- カッコいい
動作は以下の環境での内容となります。
モデル:GBX-100NS-1JF
スマホ:iPhone13mini
OS:iOS 17.5.1
では詳しく見ていきます。
マリン系機能
まず最初に一応触れておきますと、GBX-100の本来の特徴は、タイドグラフ、ムーンデータ、満潮/干潮時間、満潮/干潮の潮位、日の出/日の入時間が表示可能な、釣りやサーファーのサポート機能。
しかしながら、私は釣りもマリンスポーツも一切やりませんので、これらの機能についてはこれ以上触れません。それでもGBX-100を選んだ理由はこれから紹介します。
超見やすいMIP液晶
MIP(メモリインピクセル)液晶はこの時計の最大の特徴といっても良いと思います。
通常の液晶に比べ影が極めて少なく、反転タイプながら非常にくっきりと見えます。情報量も多く、明るいところはもちろん、薄暗くても認識しやすくなっています。MIP液晶を使った時計がもっとあるといいのですが、他にガーミンのInstinctくらいしか見当たりません。しかし、InstinctのMIP液晶よりこのGBX-100の方がよりはっきり見えるような気がします。
見た目は非常に優れたMIP液晶ですが、通常の液晶に比べて消費電力が多い、書き換えに時間がかかる等の弱点もあるそうです。
ボタン電池駆動
これは賛否あると思いますが、私は今までのように毎日時計をすることはなく、外出時など必要なときだけ身につけるようになりました。なので普段ほったらかしておいていざ手に取るとバッテリーが切れているという状況は避けたい。まぁ、使わないときは充電しっぱなしにしておけばいいのでしょうけど。さらには、充電式だと数年で内蔵バッテリーが寿命を迎え、その後も使い続ける場合はバッテリー交換のために少なからず費用が発生するので、一般的な電池交換式の方が好きなのです。GBX-100の電池寿命は約2年。電池は一般的なボタン電池(CR2032)であり、カシオの交換費用は¥3,500(税抜)です。電池は普通に手に入りますし、やろうと思えばセルフで交換も不可能ではありません。これが私には合っているようです。そして、常時表示で通知機能のある腕時計としてこの仕様(電池交換式)を満たすのはこのGBX-100かGBD-200のみだと思います。唯一なので選択に迷うことなく買うことが出来ました。
スマホ通知機能
スマホを使っていて今から腕時計を買うのであれば、通知機能はぜひ欲しい機能。スマホをポケットにしまっていて通知や着信に気づかないことはよくあります。GBX-100の通知機能はアプリごとに細かく設定することは残念ながらできませんが、私は通知が不要なアプリはスマホでも通知を切っているので時計側のみアプリ別に設定できなくても問題ありません。通知機能のある時計でもバイブレーションと画面表示のみというものもありますが、GBX-100はそれらに加えビープ音もしますのでより気づきやすくなっていると思います。通知を見逃しても時刻画面には通知件数がアイコン表示で残ります。また、操作は煩雑になりますが、通知の内容を確認することも可能です。
G-SHOCKにしてはスリムなほう
厚み14.7mmは普通の時計としてはかなり分厚い数値ですが、G-SHOCKであるという先入観の元に見たり着けたりすると不思議とむしろスリムにすら感じられます。重量に関しては66gと実際に軽量ですが、この見た目を差し引くと非常に軽量に感じます。でも欲を言えば厚みはもう少し薄いとありがたいかも。一方、GBD-200の厚さは15mmですが、重量は58gとさらに軽量になっています。ステンレスベゼルではない分でしょうか。両者を手に取ると重さの違いをはっきり感じ取ることが出来ますが、GBX-100が見た目以上に重く感じるということはありませんし、腕時計になれていれば着けていて「重いな」と感じることはないです。

腕周り16.5cmくらいだとちょっと大きめに見えるでしょうか。
バンド交換可能
比較検討していたGBD-200と違い、GBX-100は5600系と呼ばれるG-SHOCKとバンドの互換があるようで、バンドに関してはサードパーティ製を含めパーツの種類も多くカスタムの幅がより広いようです。例えばカシオ純正のメタルコアコンポジットバンド等のバックル式のバンドに交換することもできるようです。バックル式のバンドはやはり装着が容易で、気軽に脱着できるのは大きなメリット。いつかやってみたいカスタムです。
GBD-200と比較
GBX-100とよく似たGBD-200も購入前には候補にしました。というか、最初はGBD-200を購入するつもりでした。GBD-200の方が軽く見た目もスリムですし(実際にはGBX-100とほぼ同じ大きさ、重量はGBD-200の方がやや軽い)、ほとんどの販売店でGBX-100よりも安価です。機能的な違いは、タイドグラフなどマリン系情報表示の有無。ランニングなどの陸上アクティビティ系の機能はどちらも同等に備えており、マリン系の情報を必要としない私がどちらを選ぶかは金属製ベゼルなどの見た目の違いだけですが、GBD-200の涼しげでアニメチックな造形がなんだか飽きそうなこと、後々バンド交換の自由度がほぼないことで脱落。GBX-100NSの塊感のあるブラックデザインと、少しだけ存在感のある金属ベゼルのアクセントが決め手となりました。

バンドについてはGBD-200よりGBX-100の方が若干薄く、質感はしっとりというよりプリッとしています。GBX-100は通し穴が二つあるので、GBD-200よりは若干扱いにくいような気もしますが、尾錠の二本のピンは連動していますのでそれほど面倒な感じではないです。しばらく使用してみて面倒だったらメタルコアコンポジットバンドへの交換を考えてみようと思いますが、標準のバンドの方が着けた感じはカッコいいと思うので悩みどころ。
気に入らない点
“G-SHOCKとしては”分厚くはない、むしろスリムな本体ですが、普通の時計としては十分に分厚いですから、デザインを犠牲にせずともあと2mmくらいのスリム化は可能なように思えます。でもこの無骨さこそがG-SHOCKデザインの良さでもあるので、もしかするとあえて薄型化しようとはしていないのかも。

これは個人的な希望となりますが、裏蓋を金属ではないものにしてほしい。耐久性とのトレードオフとなるのでしょうが、常に金属面が皮膚に触れていると、夏などは蒸れるし、そのことで少しかぶれたりすることもあるので。金属アレルギーというわけではないんですけどね。樹脂にすれば軽量化にもなるでしょう。

次に、気に入らないというか、気になる点としては、ストップウォッチが1秒刻みというところ。これは先述のMIP液晶の書き換え周期(FPS)によるところもあるのかもしれません。気にはなりますが私は特に必要としていないので問題にはなりません。小さな時計の小さく堅いボタンで操作するストップウォッチですから、コンマ一秒を測りたいなら専用の物を使うかスマホを使えば良いでしょう。
そして最後にはっきりと気に入らない点「スマホ側のアプリ」です。この出来も良いとは言えません。

いや、現時点でも出来は悪いと言えるでしょう。最初から出来が良いソフトウェアというのはなかなかありませんが、問題はカシオに積極的に改善しようという意思が感じられないところ。バグフィックスこそしているようですが、ソフトウェアや本体の機能追加は一切する気がうかがえない。機能はもちろん操作性の向上などやれることは素人目にみても、レビューをみても少なからずありますが、おそらくアップデートでこれ以上機能向上することはないでしょう。「一度完成させたらメジャーバージョンアップは次の製品で」的な考え方は悪い意味で日本メーカーらしく、海外勢に差をつけられてしまう最も残念なポイントです。ハードウェアが良くてもソフトウェアの機能や設計思想がダメなせいで製品全体の評価が下がってしまう、とてももったいないけどよくある日本製品のパターンに当てはまってしまっています。
具体的に、あとから仕様変更できそうなのに出来ずに不便なところはいくつかあります。まずは時計の通知画面への遷移手順。通知の種類や内容を確認するには通知モードに遷移する必要があり、このためにボタンを4回も押す必要があります。内容確認のためにはその後もさらにボタン操作があり非常に面倒。このモード変更の遷移も、時刻→タイマー→ストップウォッチ→トレーニング→通知→時刻…のようなロータリー式ですが、例えば頻繁に通知画面を使うとしても、順番を変えることは出来ませんし、逆回転して時刻→通知…という順番で見ることも出来ません。通知画面に一発で飛ぶボタンのショートカット設定なども当然できません。5つもボタンがあるのですから、もう少し考えれば利便性を上げることは絶対に可能です。
アラームも設定数が4つまで、設定できる内容は時刻とスヌーズのみ。曜日の指定が出来ないなんて、機能追加する意思がないと宣言しているようなものです。
通知に関する理解不能な仕様もあります。
iPhoneとの組み合わせでは、基本的にiPhoneの通知数が時計に反映されるようになっており、iPhoneで通知を削除すると時計側の通知数も変化します。ところが、iPhoneと時計の接続(Bluetooth接続)が切れているときに、新たな通知やiPhone側で通知の削除が行われ時計上の通知数と一致しなくなると、再接続された後にiPhoneの通知数が時計と一致しなくなります。(再接続を検知したときにiPhone側の通知数を時計側に上書きすればいいだけのことだと思うのですが。)こうなってしまうと双方の通知数を0にしないと通知数が時計に正確に反映されなくなってしまいます。この動作についてはカシオに確認しましたが「仕様」とのことです。(スマホがAndroidの場合は動作が異なる模様)
iPhoneと時計で通知の数は一致しなくなりますが通知自体はされます。時計側の通知数は数が一致しないまま加算はされてゆきます。時計の通知数のほうが多い場合は、時計側で削除して(または既読にして)カウントを0にしてやらないとiPhoneに未読通知がないのに通知アイコン(吹き出し)が出っぱなしになります。そして時計側で通知を一括削除する方法が果てしなく面倒で、時刻画面からボタンを10回以上押す必要があります。
iPhoneと時計が常に近くにあってBluetooth接続が切断されなければ問題なさそうですが、時計を着用せず机の上などに置いておくと、しばらくすると省電力のためかBluetooth接続が切れてしまうという余計な機能があり、先述の通り私は外出時しか着用しないので、このせいでほとんど接続されていない状態です。そしてこの余計な機能はOFFにすることができません。(持ち上げたりすると自動で再接続されます)
上記の動作をカシオは「仕様」と言いますが、iPhoneや時計のハードウェア上の制限でないのなら、制作者の設計ミスであり、ユーザーから見れば「バグ」にしか見えません。仕様と言い張るのであれば是非仕様変更していただき、再接続時にiPhone上の通知数を上書きするなりして継続的に反映するよう改善していただきたいです。
総評
気に入らない点を長々と書いてしまいましたが、時計としての機能、見やすさ、デザイン、どれも満足のいくものです。
そしてなんと言ってもカッコいいですよ。これがすべて。カッコよくないものは身につける気になりませんからね。
そしてずば抜けて見やすく当たり前の常時表示。通知機能こそ残念な点が散見されますが、時計としてはかなり満足度が高いです。値段もまぁまぁ納得の出来る範囲です。
今後バッテリー劣化で追加費用がかかる心配もないし、頻繁に充電する必要もない。非常に普通の時計らしい扱いで済みながら、スマホの通知もしてくれる便利でタフでカッコいい腕時計。今のところ他に選択肢はなかったので思い切って買ってしまいましたが、今後もこの条件を満たす時計はおそらく登場しないでしょう。そしてその使い勝手は想像通り便利でズボラな自分でも扱いに慎重になることなく、いつでも使いたいときにすぐ身につけられる気軽な相棒となりました。この先5年10年と愛用していくことになりそうな予感です。
最後にもう一度。時計はとても気に入っているので、ネックであるソフトウェアの通知関係の「バグ」をなんとか修正していただきたいものです。カシオさん、お願いします。


