レンジフードDIY交換!開口部が低いプロペラファンからシロッコファンに

以前レンジフードのDIY交換を見送ってから数年。

先日、調子の悪くなったビルトインコンロの交換を実施しました。もちろんDIYで。これがキッチンの雰囲気をガラッと変えるほどのプチリフォーム感で満足げだったのですが、視線を上げると古くさい巨大フードに覆われたプロペラファンタイプの原始的なブーツ型換気扇。コンロだけ近代にバージョンアップしても、上空わずか90cmに目をやればそこは20世紀。

しかし、我が家の古い換気扇はプロペラファンの開口部がとても低い位置に開いており、一見して、最近のスリムなシロッコファンタイプに交換するのは簡単そうではありません。DIYではなおさらというか、無理なのでは…?と半分以上諦めておりました。※下記エントリー参照。

ところが、改めて徹底的に調べたところ、一部のスリムレンジフードでは内部の構造物が非常に薄いものがあり、やりようによってはDIYでも取り付けられそうなことが判明。今回、DIYでの交換に踏み切りました。

こちらのFUJIOH公式施工動画とマニュアルを参考に取り付けました。

状況の確認

これが我が家の現在のレンジフード。

このように、壁の穴にダイレクトに取り付けられたプロペラファンが大型のフードで覆われている、ブーツ型と言われる古めの住宅で一般的なタイプ。本体下端からプロペラファンの中心までの距離は20cmほどで、非常に低い位置にファン開口部が開いてしまっています。

このタイプからシロッコファンレンジフードに交換するには、この四角い開口部を塞ぐと同時に新しい排気ダクトを接続できるように変換する必要があります。

新しいダクトと排気口は直径15cm程度しかスペースを必要としないので、古い開口部を利用しつつ新しい排気口を上寄りに配置することで、ある程度の設置スペースを確保することが出来るのです。

↓このようなパーツで開口部を変換することで実現できそうです。

その結果、新しいレンジフード本体機構部に充てられるスペースが高さ約16〜17cmほど確保できます。この範囲に収まるレンジフードであればDIYで取り付けが可能。

候補にしたのはリンナイ(Fujioh)の以下の二機種。

シルバーの他に、XGRにはホワイト、LGRにはブラックがあります。

これらの機種の機構部の高さは16cmほどしかないため、十分収めることが出来ます。

私はビルトインコンロのメーカーと合わせたかったためリンナイ(Fujioh)しか調べませんでしたが、他のメーカーでも同様のものがあるかもしれません。

ちなみに、上記2機種の主な違いはDCモーターや自動風量制御、24時間換気などの有無です。

どっちも「どうしてこんなに高いんだ」と言わざるを得ない高額で、定価なんか二度見するレベルです。ビルトインコンロもそうですが、こう言ってはなんですが、それほど複雑でも精密でもなさそうなこれらの器具が他の大型家電と肩を並べる高価格帯なのは納得できません。

まぁ、定価は二度見レベルの高価格でも、販売されている値段は安いところを探せば半額程度で購入することができますから、DIY勢はできるだけ安いところで購入して費用を浮かせましょう。

話がそれましたが、我が家ではどうせ高額なら後で後悔することがないよう上位機種(XGR)を選択しました。DIY交換によってその差額以上を節約することができるのでいいでしょう。いいのか…?その辺はお好みで。

交換作業

現在付いているレンジフードはサンウェーブのCSV-1というブーツタイプ。まずはこれを取り外していきます。

古いレンジフードの撤去

まずはファンの部分から外していきます。ファンのカバーはネジ止めされておらず、下を手前に引っ張り、上は爪が引っかかっているだけなので持ち上げれば外れます。フィルターをあらかじめ外す必要はありません。

壁の木枠にはまっているファンとモーター、シャッター部は内側からイチョウネジで突っ張っているだけでした。

ファン中心部からフード下端までは20cm弱しかない

フード部分は6つのネジで留められていて、これを外せばガバッと外れます。電源などが繋がっていますので予め外しておきましょう。隙間をコーキングされている場合はカッターできれいに除去します。

さあ、ここまでやってしまったらもう後戻りは出来ません。もう自身でやり遂げるほかありません。いや、挫折しても「くらしのマーケット」などでヘルプを求めればプロが完遂してくれるという逃げ道もありますから、やれるところまではやりましょう。

排気口の変換

まずは、ファンユニットがはまっていた木枠に不燃カバー(パナソニックFY-KYC25)を取り付けます。これで廃熱による木枠の焦げ付きを防止できるそうです。付属のネジで内側から固定するだけですが、うちの場合、外部のフードが木枠の内側に釘打ちされていてボードが干渉してうまく取り付けられなかったため、フードの金属部分に大きく重ならないように奥行方向をノコギリでカットしました。

次に、プロペラファンの穴を塞いで150mmの排気口に変換するため(パナソニックFY-AC256)を取り付けます。木枠部分に付属のネジで固定します。

ここで注意したいのがこの後取り付ける「取り付けベース」との干渉です。

うちの場合、前述の通り古いレンジフードの本体下端からプロペラファンの中心までの距離は20cmほどしかありません。この位置関係で25cmサイズの木枠の中心に合わせて変換部材を取り付けると、取り付けベースとわずかに干渉してしてベースを取り付けることができません。

変換部材の出っ張りと取り付けベースが干渉してしまう

下端から木枠中心まで約20cmという、同じような状況で取り付ける場合は、変換部材を1cmくらい上方向にずらして取り付ける必要があります。

ちなみに、これらのネジを含め、この先打ち込むネジも、板の割れを防いだり作業精度・効率を上げるため予め下穴を開けてから打ち込んでいます。

下穴はテーパー形状になっている下穴錐ビットを使用しました。

ベースの取り付け

本体の据え付けは、取り付けベースというパーツを先に壁面に固定し、そこに本体をひっかけてネジで固定するようになっています。本体の重量すべてがこの取り付けベースに掛かりますので、これを間柱や胴縁などの芯材や厚い板にしっかりと固定する必要があります。

古いレンジフードを外してみないと壁側の様子が分かりませんが、ここが部屋の他の壁と同じような石膏ボードだったりするとネジを自由な位置に打つことが出来ず、芯材を狙って固定しなければなりません。上手い位置に芯材がない場合(ほとんどの場合そうだと思いますが)はまず芯材に厚板を固定して、その板に対してベースを取り付けてやる必要があります。幸い我が家の場合、レンジフード周辺はそれなりに分厚いコンパネ材(ベニヤ)で一面が覆われており、どの位置にもしっかりビスを打ち込むことができるため、下地を新たに作る必要はないと判断しました。

取り付けベースは、それ自体を引っかける「桟」を先に付属のネジ2つで固定し、そこに取り付けベースを引っかけ、さらに付属のネジ2つを打ち込み固定します。計4つのネジで固定するわけですが、ネジの上下の間隔は9センチほどの高さしかなく、そこに手前にせり出す重量物を固定するわけですからネジにはかなりの力がかかります(てこの原理で上側の2つには特に強く)。板の厚さが不足していると思われる場合はネジの本数を増やすなどすれば多少強度が高まるかもしれません。今回は念のため付属のネジ4本に加え、古いほうのレンジフードの固定に使われていたネジ4本が全く同じサイズだったため流用して追加補強しました。

本体排気口の取り付け

本体を壁に設置する前に、排気口を本体に取り付けます。今回は上方に排気するのでそれほど気にする必要はなさそうですが、フレキ管を排気口に直接接続して側方・後方に排気する場合は排気口内部のシャッターの開く向きが指定されているので注意が必要です。

ダクトのカーブの内側で開くようにしろ、ということ?

本体の設置

本体の設置は、持ち上げて取り付けベースに引っかけてネジを増し締めするだけですが、本体の総重量は60cmタイプで公称で約17kgあります。しかし、これはおそらく付属の幕板など全てを含めた重量で、取り付けベース・幕板を含めず、さらに本体からファンや整流板、オイルガードなど外せる物を全て外した、どうしても持ち上げる必要のある正味重量は約11kg(60cmタイプ)なので、線の細いひ弱タイプの私でも頑張れば何とか一人でも持ち上げて引っかけることはできました。しかしながら、重量の大部分を占める本体を高い位置まで持ち上げて据え付けるのは相当の力が要ります。けがや腰を痛める可能性もあるので、本体を持ち上げるところは可能であれば二人で作業した方がいいと思います。

また、固定にはかなり奥まった場所にあるネジを締めることになりますので、軸長30cm以上あるプラスドライバーが必要になります。一般家庭には通常ない長さなので予め購入しておきましょう。

こんな取り付け方でこれほどの重量物が奥行方向に水平になるのか施工前は心配でしたが、そこはそうなるようにきちんと設計されているようで、取り付け場所に問題がなければうまく水平が出るようでした。

ただし、それは「取り付け場所に問題がなければ」の話で、うちの場合、ベースを取り付けた場所の奥行方向に歪みがあったようで、フードの右手前のみ僅かに上がった状態に付いてしまいました(フード奥側は水平だけど手前が微妙に水平にならない)。片側のみ前後の水平が取れていないわけですが、これはもう取り付けてみないと分からないし、作業中の注意や工夫のしようがないので諦めることにしました。誤差はほんの僅かだし。そういえば古いレンジフードもブーツ部分が少し歪んで付いていたような気がします。ちなみに固定ネジの右上を少し緩めてもほとんど解消しませんでした。

ダクトの接続

本体を固定したら、用意したアルミフレキ管を排気口から外部へ接続します。各結合部は耐熱アルミテープで密閉します。

地域によってはこの接続にアルミフレキ管を推奨していないところもあるようですが、DIYで作業性の高い耐熱アルミフレキを採用しました。なお、アルミフレキ管をレンジフードで使用する場合は必ず耐熱性のあるものを選択しましょう。
もうちょっと短くカットしてもよさそうでしたが、余らせても仕方ないし、スペースに余裕もあるのでカーブがきつくならないよう長めに使用しました。

ここまで出来たら、電源やアースなどを接続し、テスト運転してみてください。問題なく動作することと、ダクトや結合部などで空気の漏れがないか確認します。

あとは幕板を環境に合わせて調整・設置すれば完成です。幕板の設置は特に難しいことはなかったので省略します。

あとがき

私の場合は、途中不燃カバーが一発で取り付けできず切断や穴開けが必要になったり、換気口の変換部材の位置決めに失敗して取り付けベースと干渉したりなど手間取りましたが、DIYに慣れた人であれば技術的に難しいところはなく、下準備さえしておけば最初にイメージしていたより難易度はそれほど高くないかなと思いました。とはいえ、私自身「やるぞ」と行動するまでに正直少し躊躇しましたが、熟考・計画し思い切ってDIYしてみてよかったです!

これからDIYでレンジフードを取り付けてみようと思われている方は、ご自身の家のレンジフード周辺環境をよく確認して、取り付けようとしている機種の取り付けマニュアルをよく確認してイメージしておくことが成功の秘訣だと思います!

タイトルとURLをコピーしました