テレワークに!オカムラノーム(norm)レビュー

私自身、コロナに関係なく自宅で仕事をすることが多く、リビングにある小さなテーブルでずっと作業しています。

作業できる別の部屋もあるのですが、一つの部屋に家族が集まっていた方が電気代の節約になるのでそうしています。特に冷暖房の稼働を一台に集中することによるコスト削減効果は絶大です。

作業中、今までは十年以上前に購入したスツールのようなものに座っていましたが、このスツールの座面が完全にヘタり切っており、もう尻が痛くて我慢なりません。座面の表皮も劣化が激しく、座るたびにポロポロと素材が剥げ落ちます。

尻が痛いことで、頻繁に立ち上がってはストレッチをするという、座りすぎ防止にはある種メリットもあるのですが、忙しい時などは痛いながらも長時間座り続けることもあります。翌日腰掛けると、昨日の尻の痛みが引いていないことも。一晩休んだのに、座り始めの朝から尻が痛いなんて。痔持ちとしては問題なんじゃ…。

というわけで、いい加減しびれを切らしてイスを買い換えることにしました!

購入したのは表題の通り『オカムラ ノーム(norm)』というデスクチェア。

実売価格は2万円ほどで決して安い買い物ではありません。

当初、予算は1万円と設定して、ニトリを始め、近所の家具店やホームセンターなどを見て回りましたが、予算内のチェアはことごとく全てカッチカチの座面で満足できる物は皆無でした。安かろう悪かろうです。見かけだけの薄っぺらで意味のない最初からヘタったようなクッション。試しに座った瞬間、毎日酷使したケツが即拒否反応を示します。

結論としては、予算を2万円まで上げないと満足なイスは購入できない。そう感じました。良いイスは安くないんですよ。

1万円で妥協して後悔したら、1万円をドブに捨てるようなもの。それなら2万円でも満足できる買い物をしよう!ということで、2万円クラスを座り比べてたどり着いたのが『オカムラ ノーム』です。

今回購入するための条件は以下の3つ。

①まず最初に「ケツが痛くなりにくい」。これは絶対条件。

②次の条件は「コンパクトで場所を取らない」。

③最後の条件は「家庭内で浮かないデザイン」です。

実はオカムラというメーカーには最初からアドバンテージがありました。昔、今ほど貧乏ではなかった頃、会社のチェアが不満で、自腹でオカムラ バロンという高級チェアを購入したことがありました。これはもう唸るほどの逸品でいたく感心したものです。その後、自宅に引き上げましたが、自宅では大きく、今のように自宅で作業することがあまりなかったため売却してしまいました。

(売却していなかったとしても、狭いリビングで使うには大きく邪魔で、存在感も浮いてしまいます。)

そういった経験もあって、オカムラにはいい印象がありました。

オカムラ以外にも予算前後で座り心地の良い物はもちろんありました。一つはイトーキKZ-240GB、もう一つはバルバーニ(Valvanne)DD-C500

候補から落ちた理由は、デザインがノームよりオフィスっぽかったり、思ったより脚の幅がコンパクトじゃなかったり、キャスターの動きが若干渋かったり。購入時の価格がノームの方が安かったこともあります。

そうそう、ノームは脚の幅もコンパクトなところが良いんです。とにかく部屋もデスクも狭いもので、家庭ではオフィスのようにはいきません。

そんなこんなで、オカムラノームに決定したわけですが、結果は大正解ですよ。

安いイスのクッションのようにすぐに底付きしないし、厚みのあるウレタンクッションは柔らかすぎず硬すぎず絶妙で(これがノームの最大の特長だと思う)、3時間以上平気で座り続けられます。
さらに部屋にあっても家具のような色(グレー)とデザインとファブリックで違和感がないんです。背もたれの裏が樹脂だったりするととてもオフィスっぽく見えますよね。ノームは背もたれの裏も全部質感の良いファブリックで、うまく部屋に馴染みます。

ちなみに私が購入したのは【Kagg.jp】 というオフィス家具専門サイト。聞いたことがなかったのですが、いろいろなサイトをチェックした結果、購入時点では一番安く買えました。

それともう一つ、自分にとってのノームのメリットとして挙げられるのが、座面の高さがかなり低く設定できるところ。これは使用しているデスクや体型・習慣と関係するのですが、以前使っていたスツールはかなり低い位置で使用していたので、購入時に気にしていたポイントです。

床から座面までの高さは約40cm〜50cmまで調整できます。

一つだけ注意点として、これはノームに限ったことではありませんが、キャスターの素材が一般的なオフィスのカーペット向けに「ナイロンキャスター」となっています。

このキャスターだと一般家庭のフローリングでは傷が付きやすく安心して使えません。

私はノーム購入と同時に、ゴム製キャスターに交換しました。フローリングに適したキャスターとして一般的にはウレタンキャスターが挙げられると思いますが、私が購入したゴム製キャスターは、このウレタンキャスターよりさらに床に対する攻撃性が低いとされています。一般的な「ゴム」製だとフローリングに跡が付きやすいとされていますが、私が購入した「サンワサプライ SNC-CAST2K」はゴム系でもエラストマー系硬質ゴムで、跡は付きにくいと思います。

サンワサプライ SNC-CAST2K

純正交換用キャスターではないので互換性が気になると思いますが、取り付ける軸の部分は完全に互換がありました。何らかの規格があるんでしょうか。

左がサンワサプライ SNC-CAST2K、右がノーム標準のキャスター

家にある他の家具でエラストマー製キャスターを使った物がありますが、ほとんど動かさないにも関わらず、色移りや跡は一切付いていません。

ましてやイスは頻繁に動かしますし、跡が付くことはまずないと思っています。

私も購入前にはウレタンと迷いましたが、ウレタンが双輪なのに対しこのゴムキャスターは単輪で抵抗が少なく、車輪の回転も非常に軽く、なおかつ、キャスター自体が双輪に比べ軽快に向きを変えてくれるので、イスの下げ引きが非常に滑らかです。強いて難点を挙げるならば、見た目の野暮ったさでしょうか。これは付けてしまえばそれほど気になりませんし、イスのキャスターに見た目の良さはそれほど望まないので全然OK。

ウレタンキャスターより価格は若干張りますが、このキャスターはとても良かったです。

「ゴム製」と聞くと、柔らかいイメージですが、このキャスターは使用している限りはゴムっぽさはあまりありません。手でキャスターを触っても結構固いですし、爪で押して初めて「ちょっと弾力があるかな」という感じ。もちろんナイロンキャスターに比べれば当たりは柔らかく感じますし、静かです。ゴムだからといって少しねっとりとした動きを期待すると裏切られます。その分、ゴミが付きにくいですし、耐久性もありそうですよ。また、この一定のハードさが前出の回頭性の良さにも繋がっています。

ゴムキャスターの方が車輪の直径は若干小さいですが、取り付けた高さはほぼ同じです。

オカムラ純正の交換用キャスターの中にゴム製の互換品はないようなので、サンワサプライのこのキャスターはお値段も比較的手頃で問題なく取り付けられて結果も非常に満足のいく物でした。耐久性はこれからですが、キャスターは消耗品だと思うのでダメになったらまたこれを買うと思います。

なんか半分キャスターの話になってしまいましたが、『オカムラ ノーム』はご家庭でのテレワーク・リモートワークでちゃんとしたチェアが欲しいけど、あまりお金はかけられない、でも長時間座っていられてインテリアに馴染むイスが欲しいという方にはとてもオススメできるデスクチェアとなっています。

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