final E3000 は大変気に入っており、購入以来ずっと愛用しています。
音質は文句なし、軽く小さく装着感もいい。
ただひとつ問題が。
壊れやすい。
リモコンなしとリモコンあり両方買いましたが、両方とも壊れました。
「壊れる」というと大げさかもしれません。もろいと言いましょうか…。
最初に壊れたのは音の出口部分のメッシュが外れてしまうというもの。直接触れる部分でもないのに何故?って感じです。
次に壊れたのは、後ろのメッシュ部分。↓ココが外れてしまいました。
次に壊れたのが↓ここ。壊れるというか、パーツが外れやすいんですね。
外れてしまったパーツはすべて接着剤か両面テープのようなもので固定されているようでした。
修理してもらいましたが(といっても新品交換)、どちらも半年から一年未満で壊れてしまい、その度に修理に出して、当然何日間かは戻ってきません。
私は毎日必ずイヤホンを使うので、こう頻繁に壊れられるとちょっと萎えます。
「そんなの自分で直せよ」と思われるかも知れませんが、自分で直そうとして余計壊すことがよくあるので、保証期間内ということもあり毎度メーカーに相談しています。
ならば、後に発売されたE4000やE5000の耐久性は上がっているのか?
当然下がってもらっては困るのですが、上位モデルですし音も含め気になる存在ではあります。
しかし、いきなり飛びつける価格帯でもないし、試聴しに行くにも交通費はそこそこかかるし、どうしよう。
それなら!と、FINALの直販「SNEXT DIRECT SHOP」で行っている、E4000/E5000試聴機貸出しセットを借りてみました。
費用は1,500円でE4000とE5000がセットで自宅でたっぷり10日間試聴できる貸し出しサービス。試聴するだけにしてはちょっと高いですが、自宅から試聴できる量販店や専門店に出向いても交通費だけでそれくらいかかるので、それなら静かにじっくり試せる分お得じゃないか、ということで早速申し込み。
(申し込んでから気付いたのですが、往復の送料はこちらで負担するのでそれほどお得というわけでもなかったです。)
ところで、E3000ともE2000とも違う味付けのE1000もちょっと購入して試してみたい気がしています。
E1000は、E3000で壊れた部分が違う構造で丈夫そうに見えます。
さらにその価格は実売2,000円ちょっと。全体の重量はE3000より増えていますが、これは多分コードのせいで、ハウジング部分は樹脂なので軽そうですよね。E3000も十分軽いので重量については問題ありませんが、軽いに越したことはありません。
音質さえ気に入れば良いことずくめです。
(実売2,000円ちょっとなら、先にE1000を購入してみた方がよかったかも…。)
さて、話を戻しますと。
まずは、E4000とE5000の試聴です。
申し込みから二日で手元にやってまいりました。
貸出機ということで、エージングもしっかり済んでいるので助かります。
こんな立派なセットが届きます。
さっそく試聴♪
オーディオを論評できる語彙を持ち合わせていないので、簡単かつ抽象的に言います。
チューニングの方向性はE5000はE3000と同じ、E4000はE2000と同じようです。
ですので、E3000が好きな方はE5000、E2000が好きな方はE4000へのステップアップが妥当と思われます。
私はやっぱりE3000が好きなので、E5000が好みでした。
リゾートで表現するなら(?)E2000/4000は「海」系、E3000/5000は「山や森」系ですかね。海のレジャーやみんなでワイワイバーベキューに魅力を感じる人はE2000/4000系、森林浴や静かな湖畔でのソロキャンプに魅力を感じる人にはE3000/5000系、そんなチューニングがされています。自論。
E4000/5000ともに値段がそれなりですので、音質についてはそれぞれの「上位版」と言える出来映えです。素晴らしいです。
私が買うならE5000ですが、正直なところ、この価格では手が出ません。E4000であれば頑張れば買えないこともなさそうですが、比べてしまうとE5000じゃないと買う意味がありません。
E4000もE5000もそうですが、音についてはあらゆる面でランクアップしているのは確実なのですが、その場で真剣に聞き比べない限り、私レベルではE3000とE5000の違いがそこまで気にならないんですよね。残念ながら…いや幸い?
強いて言うなら、E5000をよく聴いた後にE3000を聴くと、E5000の方が少し高音の艶やかさと伸びがよく、E3000はE5000に比べると中音が少し曇った感じがします。本当によーく比べてやっと分かるくらい。
逆に言うと、E5000はよりきめ細やかで、各楽器の音色がが重なることなくしっかり聞こえて解像度が高いというか。E3000もかなり高いと思いますけど比較するとほんの少しぼやけている気がします。
一方、価格差を見てみますと、E3000の価格は5,000円ほど、対するE5000は30,000円。その差実に6倍ですが、実感で6倍の価値が私には感じられません。そういう計算自体ナンセンスなんでしょうけど、とにかく私には高価すぎます。
いや、違う…逆ですね!E3000が5,000円の割に音が良すぎるんですね。
音はそんな感じで(雑)、続いて装着感について。
これは身体的な個人差もあると思いますが、E3000の方が総じて良いです。
イヤーピースが同じなので、イヤーピースと耳穴のフィット感は同じなのですが、E3000は本体の軽さとハウジングの短さでとても安定します。
E4000/5000はそれに比べて重量がありますし(特にE5000)、ハウジングも長い。より重いケーブルがハウジングの後部に付いているため下に引っ張る力が働きやすく、安定しづらさ若干を感じます。SHURE掛けすればいいのかもしれませんが、SHURE掛け必須じゃないものをSHURE掛けするのは面倒なので、この点はマイナス。
E4000/5000で良く聞く音漏れについては、E3000と変わりなく感じました。変わらずよく漏れます。ただ、これは音質とトレードオフだと思っていて、これを解消するのと抜けのいい低音は両立するのは難しいんじゃないかと思っています。
E3000相当の音質で音漏れが抑えられて外遮音性をもった(かつ安い)イヤホンがあれば最高なんですが…。
↓サイズ感の違い
問題の耐久性ですが、裏のメッシュについては、E5000/4000はメッシュを貼り付けるという単純な構造にはなっていないので心配なさそう。
E4000/5000は後ろから何かが抜けるための構造がないのかというと、そうではありません。
ケーブル取り付け部あたりに空いた穴がその役割を果たしているようです。E1000もそうかも。
イヤーピースを嵌める軸の部分については一見同じ構造に見えます。外装の金属が分厚く見えますが、上から見たままの厚みで成形されているわけではなさそうです。
ん?E3000は音の出口部分のメッシュのタイプが最初に買ったやつと違う気がします。このページ一番上の写真のような金属製の粗めのメッシュだった気がします。これは剥がれにくく改良された可能性があります。
ハウジングの外径はE3000の約7.1mmに対し、E5000/E4000は約7.2mmと測定誤差程度の違いしかありません。E5000とE4000の外寸は全く同じです。
E3000/2000で貧弱そうに見えるケーブルはリケーブル出来る構造になっているので当然耐久性がありそうです。
しかし、今のところE3000で断線や被覆が剥がれるなど、ケーブルのトラブルを経験したことがないので、細い割には意外と丈夫な印象です。一見、一番先にトラブりそうな箇所に見えますけどね。
最後に、E5000に付いているケーブルをE4000に付けるとどうなるかもやってみようと思ったんですが、私程度のバカ耳で違いが分かるとも思えませんし、壊したらいやだし、仮にそれが最高の組み合わせだったとしても、価格的に手が出ないのでやってません。
そうそう、E5000/4000のケーブルは右側の根元が赤くなっており左右の判別がしやすくていいですね。
今使っているE3000Cもリモコンの付いている側が右なので分かりやすいですけど。
ということで、しばらくはE3000が私にとってベターなイヤホンであり続けることになりそうです。
私にとってイヤホンはコスパが結構重要な判断基準なので、「欲しくならなくて良かった」というのが正直な感想です。
いまE3000を気に入っている方でさらなるステップアップと耐久性アップを狙って、かつ、予算が許す場合はE5000はお薦めできます。
ぜひ店舗や貸し出しを利用して試聴・試着してみてください!
E3000を気に入っている方なら音質については納得できると思いますよ!でも、好みや着け心地に個人差があると思いますので試聴・試着は必須ですよ。
ちなみに試聴はeイヤホンさんがお薦めです。品揃えは完璧、試聴環境もバッチリです。
イヤホン 有線 カナル型 高音質 final E3000 (FI-E3DSS) (送料無料)
コメント