寝ホン Anker Soundcore Sleep A10 を購入

Anker Soundcore Sleep A10 (A6610) を購入しました。

私は睡眠の時イヤホンをして音楽を聴きながら寝落ちするのが習慣化しています。
いわゆる寝ホンで眠るわけですが、今までは小さめの普通の有線イヤホンを使用していました。
私が寝ホンに求める機能としては主に耳栓機能で、あとは外れにくいとか、耳が痛くならないとか標準的なことしか求めておらず、現在の寝ホンに大きな不便は感じていません。

しかし、Soundcore Sleep A10 には機能的に心惹かれるものがありました。
何と言ってもフルワイヤレス。何を隠そう私、フルワイヤレスイヤホンを購入したことがないのです。

『フルワイヤレスで寝ホン』というコンセプト自体が斬新で気になり出したらもうどうしようもない。

寝ホンでフルワイヤレスデビューというのも変ですが、有線の寝ホンは寝返りでのコードの突っ張りや摩擦音が気になることが多いため、実は寝ホンにもワイヤレス化のメリットは多いです。

そんなわけで、ちょっと寝ホンにこの値段はどうかと思ったのですが、眠りの質が上がるならと思い切って Soundcore Sleep A10 を購入しました。他にも同様で安いモデルもあったのですが、ちょっと聞いたことないメーカーのものばかりだったので、無駄遣いになると困るので信頼できそうなAnkerを選びました。

外観や開封の細かいレビューは割愛しますが、本体は非常に小さく軽く、これは想像以上でした。

ケースは大きいと言われているようですが、他にワイヤレスイヤホンを持っていないので特に大きいとは感じませんでした。

ケースの蓋は手前から奥に「シャコッ」とスライドして開きます。ケースにイヤホンを入れた状態でBluetoothでペアリング、Soundcoreというアプリで設定します。設定そのものは非常に簡単でした。Soundcoreアプリがなくてもワイヤレスイヤホンとして使用することはできますが、設定やアップデート、環境音を再生するのはアプリが必要です。また、睡眠トラッキング機能もありますが、Appleヘルスケアと連動しないので使っていません。

soundcore

イヤホン本体は睡眠用イヤホンを謳うだけあり、装着感も素晴らしいです。元々寝ホンに慣れているせいもありますが、より一層違和感なく眠れます。もちろん横向きに寝ても圧迫感や痛みはありません

イヤホンをしたまま横向きに寝ると下側のイヤホンは圧迫されて音が聞こえなくなったりするのですが、本体が薄く小さいのでそのようなことがほぼありません。体勢によっては聞こえなくなることもありますが普通に奥行きのあるイヤホンとは比較になりません。

5種類のサイズから選べるイヤーピースのフィット感も非常に良く、耳栓としての機能も不足なく発揮してくれます。コードがないので、もちろんその摩擦音や取り回しに悩まされることもありません。フルワイヤレス素晴らしい!

ちなみにアクティブノイズキャンセル機能は搭載されていません。マルチポイントにも非対応です。

いつもの音楽を流しながら眠りに就きます。前半は静かな音楽、後半は環境音のプレイリストで、時間は一時間ちょっと。

Soundcore Sleep A10 の再生モードは「音楽モード」と「睡眠モード」があり、音楽モードでは通常のイヤホンのようにスマホからBluetoothで音楽を再生します。このモードでの連続再生時間は6時間ほどとなっていますが、プレイリストの再生が終わると省電力モードに移行し、朝起きてみると半分ほどのバッテリー残量がありました。

いつも音楽を流して眠るので「睡眠モード」は使わないのですが、こちらはイヤホン本体に環境音やノイズ、特定の曲(任意の曲ではなく)をダウンロードして再生するため更に再生時間が長くなります。プリセットの環境音は、雨音・川のせせらぎ・波打ち際・たき火・小鳥のさえずりなど。曲は、ピアノ・オルガン・バイオリン・チェロなど、合わせて30ほどありますが、イヤホンにダウンロードできるのはこのうちの一つだけです。

肝心のイヤホンとしての音質はというと、事前のリサーチから正直あまり期待していなかったのですが、思ったよりは良かったです。

低音から高音までまんべんなく音は出ていると思いますが、普段 final E3000 を使っているので、それと比較するとやはり満足できる音とは思えません。中高音が派手目で解像感は高くなく、大雑把な印象としては「雑」という感じ(雑というのは酷ですが final E3000 との比較なのでご容赦ください)。また、耳栓的機能からか、全体的に抜けの悪い、鼻をつまんだような聞こえ方でちょっと疲れる感じがします。寝ホンとして通常小さな音量でしか使わないと思うので気にならないかもしれませんが、普段使いの音楽鑑賞用イヤホンとして使う気にはなれませんでした。

↑final E3000 と大きさの比較

もう一つ気になる点として、朝起きるとBluetooth接続が切れていることがあります。片方だけ切れていることが何度かありました。音楽の再生中に切れたことはありませんが、ちょっと気になる点です。一度切れてしまうと本体をケースに戻して接続し直す必要があるので少々面倒です(フルワイヤレスはみんなそう??)。

気になる点もありますが、横向き寝でも圧迫感なく装着ができ、普通の耳栓並の遮音性を持ち、ワイヤレスの自由度もあり快適に眠りに就くことができますから、総じて寝ホンとしての基本は優れていると思います。

普段から寝ホンをしていて、私のような若干の不満を抱えている人にはとても優れたプロダクトであることは間違いないです。初めは少し高いかなと思いましたが使ってみると値段相応という印象に変わりました。睡眠は大切ですから多少コストをかけても良いと思いますよ。

Soundcore Sleep A10 は今後もファームウェアアップデートもされていくでしょうから、いくつかの問題は解消されることを期待して、寝ホン専用機として大切に使っていこうと思います。

同じようなコンセプトで ag から発売されている「PITA」というワイヤレスイヤホンもあります。こちらは音質を final が監修しているということで、その実力が気になります。値段もお手頃なので普段使いと両立できたらコスパ最高なので一度試してみたいです。

音楽鑑賞用に本命はやはり finalのZE3000 が気になりますねー。普通はこっちを先に買うんでしょうけど、睡眠は大事なのでまぁ良かったことにします。

それにしても、フルワイヤレスってこんなにも良いものだとは…。

【追記】

↓ANC対応の高機能な寝ホン「1MORE ComfoBudsMINI」も試してみました。

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