2021年式FIAT PANDAに乗り換えて二回目の夏を迎えました。
二代目(二台目)になっても、というか同じ車なので当然といいますか、相変わらず湿気の多い日のエアコンの付け始めに酸っぱいような匂いがし始めました。
先代のPANDAでもエアコンフィルター(ポーレンフィルター)の交換はしましたが、今回はフィルターを菌・ウイルスガード機能付きの上位タイプに交換、さらにエバポレーターのクリーニングも実施します。もちろんDIYです。
エバポレーターのDIYクリーナーは、巷で人気のタクティー (TACTI) ドライブジョイ(DRIVE JOY)クイックエバポレータークリーナーVというもの。フィルターを外したところからエバポレーターに向かって直接クリーナー液を噴霧するタイプです。
交換用のフィルターは先代でも使っていたMAHLE製のものですが、今回は脱臭に加え、カビ臭予防効果にも期待して防かび効果や抗菌・抗ウィルスなど全部入りフィルター「LAK 922 P」に交換しました。これなら外寸は純正とぴったり同じです。
クイックエバポレータークリーナーVを使う場合、エバポレーターを洗浄した廃液がエアコンの結露水とともに車外に排出されるため、結露水が多く出る湿気の多い日にやった方が良さそうです。
エアコンフィルターを取り外す
赤丸の位置のビスを3本(足下2本は六角、もう一本はトルクス)を外し、水色丸のあたりに爪があるので外します。上の爪は組んであるだけ、左の二カ所ははめ込みになっていて手前に引っ張れば外れます。ここを外すと足下奥の方にフィルターが収まっている蓋が見えます。
奥に見える蓋がフィルターケースで、矢印二カ所のタッピングビス(5.5mm)を外すとフィルターを抜き出せます。下側のビスは外すのに苦労すると思いますが、下の写真のような工具があると簡単に外すことができます。
アマゾン等で購入できます。
蓋には何本か配線が固定されているのでそれを外せばパカッと外せるようになります。
フィルターが見えました。あとは指を突っ込んで引きずり出します。
フィルターはこんな向きで入っています。純正のフィルターはデンソーのものでした。
外したフィルター。室内側はこんな感じ。思った通りというか…それほど汚れていませんでしたが、黒っぽいカビのようなものが少し気になります。
室外側。こちらもメチャメチャ汚れている感じはしません。新車からは3年以上経過していますが、走行距離は7千数百キロですからこんなものでしょう。
クイックエバポレータークリーナーV実施
さて、フィルターを外したのでクイックエバポレータークリーナーVを実施しますが、FIATは特殊で説明書にあるような日本車の手順では実施できません。
多くの日本車の場合、エアコンフィルターを引き出したところへ薬剤を噴霧するとエバポレーター方向へエアコンの空気が吸い込むように流れる位置関係になっていますが、FIATの場合はエアコンフィルターの蓋を外すとそこから勢いよく空気が吹き出してきます。蓋をすることでエバポレーター方向へ空気が流れるような構造になっているため、蓋を開けたまま薬剤を噴霧するとそのまま蓋の外側へ吹き出してしまいエバポレーター方向へ流れていきません。
このような場合は、噴霧ノズルと開口部をウエス等で押さえて薬剤が吹き返さないように密閉しながら噴霧せよと説明書に書かれています。
それも難しいので、私はノズルを奥の方に押し入れつつ蓋に挟んだまま軽く蓋を閉じると言う方法にしました。
下の方からノズルを入れ、手前側にあるエバポレーターの真ん中あたりにノズルの先端が来るように意識しながら、ビス一本を軽く締めて噴霧準備OK。(ところで、ステアリングシャフトの根元の錆はいったい何でしょうか…)
空調の設定は風量最大、内気循環、エアコンはOFF、風向は上にしておき、すべての吹き出し口を開いておきます。窓はすべて全開。
メインスイッチをONにして空調が最強の風量で動作したら、スプレーの噴射ボタンをカチッというまで強く押し下げます。
薬剤の噴霧は約3分で終了します。終了したら新しいフィルターを装着する前に、蓋だけを閉めて今度はエアコンをONにして5分間空調を回し続けます。これでエバポレーターに発生した結露水により汚れが流されます。
かなりの風量があるので、仮止めのようにしていたフィルターの蓋が風圧で少し開き、薬剤が室内に吹き返してしまい、慌ててさらに手で押さえることになりましたが、半分以上は何とか噴霧できたと思います。
あとは、新しいフィルターに交換して内装を元に戻して終了!
効果があって毎年実行するなら、蓋に専用の小さな穴を開けて普段はゴム栓などをしておくように改造しても良いなと思いました。
クイックエバポレータークリーナーVの効果
施工当日、3時間後くらいに買い物行く用事があったのでエアコンをつけたところ、薬剤の臭いとともにまだ少し汗臭がするのを確認。
翌日、17時間後くらいに15分ほど乗車。エアコンをつけると薬剤の臭い。つけ始めのほんの一瞬汗臭を感じる。
3日後、夜に20分ほど乗車。エアコンをつけても薬剤の臭いはなくなっており、同時に汗臭も皆無となりました!
一回の施工で約一年効果が持続するとのことなので、継続して年一でやってもよさそう。もうちょっと安く提供してもらえるとありがたいかな。
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