キーを分解するきっかけは、お気に入りだったアフターパーツのキーカバーの爪が折れてパカパカになってしまったから。
お気に入りだったカバー
交換ついでに、念願のキーパッドも見やすい白アイコンの物に、さらにはボロボロのFIATエンブレム部分も交換したいと思い立ち、ebayにて部品取り用に中古キーを調達。
こんなやつですね。ebayによく出ています。
念のため出品者に「この写真と全く同じなのか?キーパッドの印字は白色なのか?パッドはゴム製か?」と確認してから購入。
送られてきたキーが思いのほか美品だったので、金属カギ部分と基板以外全部交換してやろうと目論みましたが、そううまくはいきませんでした。
まずはすべて分解が必要ですが…
最初の違いが早速。
バッテリー収納部の高さが違います。いきなりまさかの想定外。この時点で『金属カギ部分と基板以外全部交換』計画は断念(可能だったとしても識別番号のようなものが書かれているので、ここは残そうと思っていましたが)。
これはebayの出品画像でもこの通りでしたので自分の確認不足です。というか最初からそこまでは計画していませんでしたので問題ないんですが。
しかし、エンブレム部分を取り外すため分解を続行します。
バラバラにした部品構成。(※新旧パーツが入り交じってしまっています)
ebayで購入したキーは、折りたたんだ時のカチッと感がシャープだったので、開閉機構部分ごと交換しようとしましたが、ここでも問題が。
金属カギ部分の回転をカチッと止める爪の大きさが違う。
真裏から見るとこんな感じ。
それに合わせ金属カギの根元にある、爪がはまる穴の大きさもキッチリ違います。当たり前ですが。
このまま交換してしまうと、カチッと止まるどころか大きくガタついてしまうことになるので、エンブレム部分だけ外して移植しました。
その他いくつか小さな違いが見られたので、完全に互換のある必要最低限のパーツだけを交換しました。
結局、交換したパーツは当初の予定通り…
- 一番外側のカバー
- キーパッド(ゴム)
- エンブレム部
で、完成。
エンブレムも綺麗になったし、カバーも新品のようになったし、なんといってもパッドが白アイコンで見やすい!
PANDAと書いてあるお気に入りのキーカバーは、純正と比べると僅かに薄く、素材も違い爪が折れやすい気がします。
結構高かったのになぁ。
せっかくなので、キーカバーの外し方と、内部の分解手順を書いておきます。
キーカバーの外し方と内部の分解手順
1の爪を外します。キー上部の方向に指で押し広げてやれば外れます。
丸の位置にある爪を外します。隙間に精密ドライバーのようなものを入れてキー側部に押し開くようにしてやれば外れます。
傷つけたくなければギターのピックなどのような金属製ではない丈夫で薄いものを使ったほうが良いと思います。
同様の手順で、2-3-4の順に押し広げながら爪を外しながらカバーを浮かせていきます。
最後に右上の丸の位置に折れやすい爪が引っかかっていますので注意してください。
折れやすい爪はこのような形状ですので、折れないように慎重に外してください。
下側も上と同様に爪を外します。同じような位置に爪があります。
矢印のあたりを押し広げるようにしながら中身本体を持ち上げれば反対側の爪からも外れて、中身の取り出しができます。下側には折れてしまいそうな爪はありません。
続いて取り出した中身の分解です(一部、外カバーが付いたままですが無視してください)。
必ずしも最初に外す必要があるかどうかわかりませんが、バッテリーが収まっているフタを外します。マイナスドライバーでロックを右に回し解除します。
端を爪で引っかけるなどして引き起こせばそのままズボッと外れます。
丸の位置にあるビスを外します。
丸の位置の爪を精密ドライバーなどで浮かせて外します。
こちらも同様に外します。これで本体カバーが二つに分かれ開けるはずです。
キーパッド(プッシュスイッチのラバー)は、エンブレム上に切り欠きがあるのでそこに精密ドライバーなどを差し込んで引き剥がします。はめ込んであるだけです。
エンブレムが付いている開閉ボタンの外し方。
開閉ボタンを押した状態で、引っかかり部分を右に90度回転させればボタンを引き抜くことができます。
ここまで分解すると、基板も乗せてあるだけなので、簡単に外れ、これでバラバラになります。
また、キーホルダーなどを通す穴の金属も上にスライドするだけで外れます。
このパッド部分ですが、純正はゴム製なのですが、アフターパーツで探すと柔らかめの樹脂製で感触がよろしくありません。
以前は印字が白いモノも国内では見つけられなかったのですが、最近、ゴム製で白い印字のモノを見つけました。これが視認性も感触も一番いいですね。
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