125〜250ccクラスのバイクにもう一度乗りたい。
この夢は近い将来叶えるつもりです。
そのためにいつも色んな情報を集め、知っていくうちにどうしても気になる一台が。
ITALMOTO(イタルモト) Tiquattro(ティクアトロ)125 Scrambler
ITALMOTO はイタリアでそこそこ歴史のあるオートバイメーカーらしいです。Italjetなら知っていましたが、ITALMOTOは知りませんでした。
間違いなくバイクは日本メーカーのものがいいと思っています。けど、バイクは「欲しいと思うヤツを買え」とよく言われます。
「日本メーカーのものがいい」と思う理由は、故障しにくい、万が一故障してもすぐに直せる、費用も輸入車ほどかからない、ということだけ。
私がデザインで惹かれるのは外国車が多いです。自動車についてもこれは同じです。
YAMAHA XSR155については相当カッコイイと心底思っていますが。
実際に壊れるかどうかは、買って乗ってみないと分かりません。
日本メーカーでも海外メーカーでも、壊れるかもしれないし、壊れないかもしれない。
もし壊れたら費用は海外メーカーの方が多くかかるでしょうけど。
実際私は、自動車はイタリアのFIATに何年も乗っていますが、一度も壊れたことはありません。車検でも大きな部品交換などはありません。
ピアジオのベスパに乗ったこともありますが、これも一度も壊れたことはありません。
そもそもFIATもピアジオも世界的に信頼のおけるメーカーですから、当然かもしれません。
ちなみに、どちらも中古で購入しています。
プジョーのSpeedFight2(2スト100ccのスクーター)にも乗ったことがありますが、これはそこそこ調子が悪かった。それでも、SpeedFight2はもう一度乗りたいくらい今でも大好き。エンジンが掛からなくて、「蹴り倒してやろうか!」と思ったこともありましたが、どこから見ても格好良くて、軽くてパワーもあり実に爽快なバイクで、スクーターながら運転するのが楽しかったものです。
今考えれば、きちんとキャブレターの調整をしてやればよかっただけのことじゃないかと思います。

SpeedFight100
そんなわけで、夜寝る前に布団の中で考えてしまうくらい、気になりだしたITALMOTO Tiquattro125をおさらいしてみようと思います。
よくある、奇抜なデザインだけど素性の分からない中国製ではありません。イタリア製です。
ITALMOTO Tiquattro125の「いいな」と思わせるところ。
まず、デザイン。
バイクはデザインで選ぶ。基本私はそうです。(皆、多かれ少なかれそうじゃない?)自動車も然り。まずデザインと色、ここをパスしないと次の審査に行きません。Tiquattro125は個性的で、細部のディテールもカスタムのしようがない完成度だと思います。
次に大きさ、重さ。
これも重要で、大きすぎず小さすぎないのが理想。感じ方は個人差があると思いますが、乗り出すのが億劫にならないのが私には重要。小さすぎると幹線道路などを走行中に少し不安があるので、サッと乗り出せて安定走行できるちょうどいいサイズ感がいい。Tiquattro125はスリムなタンクながらしっかりニーグリップもできそうで、足つきのいいシート高、ハンドル幅。実物を見ていないのですが、データ上は今のところ満点。
次が乗りやすさ。
これはそのバイクの特性という意味で、エンジン特性や乗車姿勢など、バイクに合わせなくても、自分が理想とするスタイルで乗れるかどうか。多少は合わせてもいいですけど、「楽に乗りたい」と希望しておきながらスーパースポーツには乗らないですよね。すぐにお尻が痛くなる固いシートも私はダメ。
Tiquattro125はその辺も満たしてくれています。ロングストロークでトルクのありそうなエンジンとアップライトなライディングポジション、フカフカで肉厚そうなタックロールシートもナイス。ポジションについては「意外とハンドルが遠く突っ張った感じになる」とどこかで読みましたが、私は手が長い方なので大丈夫かも。
そしてやっぱり価格。
価格が見合っていないと萎えますよね。よほどの富裕層でもない限り、誰でもそうだと思います。造りと価格が見合っていても、必要としていないものに余計なお金は払いたくありません。Fantic CABALLERO Scrambler 125などはかなりツボで、造りも相応のものなのかも知れませんが高価すぎます。ITALMOTO Tiquattro125は本体価格40万ですが、デザインその他を考慮すればギリギリ許容できるラインです。
これが最重要?気分的な問題
最後に気分的な問題で、とことん気に入ってるバイクならば、乗っていて常に気分がいいものです。さらには、それが他に誰も乗っていない、被ることがない(少ない)となると愛着や所有欲をさらに満たしてくれるでしょう。Tiquattro125はそれらを満たしてくれそうです。気分の問題とはいえ、最も重要な要素かもしれません。
サウンドもいいよ!
そうそう、兄弟車として Tiquattro125 CafeRacer というのもラインナップされています。個人的にはスクランブラーがいいと思うのですが、ブラックのサイドカバーや、ダウンマフラーも少々そそられます。
でもやっぱりスクランブラーかな!みなさんはどっちが好み??
そしてどうしても気になるところ
逆に気になるところももちろんあります。
矛盾するようですが、やはり故障するのではないかという心配が日本メーカーよりあるのは否めず、不安材料として付きまといます。故障した場合の修理もそこら辺でできるわけではありませんし、部品代も確実に高いでしょう。バイクの場合、故障が直接ケガに繋がる可能性が自動車より高いですから、より重要な問題です。ただ、ITALMOTOというメーカーのバイクが果たして故障しやすいのか、今の段階ではよく分からず、オーナーになって初めて分かることなので、考えてもしょうがない…かな。ロードサービスには入っておいたほうが良さそうではあります。
維持費
税金の類いは125ccのくくりであれば違いはありません。気になるのは燃費や燃料ですが、そもそもそんなに125ccで長距離を乗ることはないでしょうが、通勤に使用する場合などはハイオク指定でさらに燃費が悪かったりすると困ります。燃費は所有してみないと分かりませんが、125ccなので極端に悪いことはないと思いたいです。
さいごに私が購入を検討しているマニュアルバイク3台でスペック・諸元を比較したのでメモ。
3台とは
- XSR155
- モンキー125
- Tiquattro125
XSR155 | モンキー125 | Tiquattro125 | |
---|---|---|---|
全長 | 2000mm | 1710mm | 1950mm |
全幅 | 805mm | 755mm | 760mm |
全高 | 1080mm | 1030mm | 1060mm |
ホイールベース | 1330mm | 1155mm | 1350mm |
重量 | 134kg | 107kg | 126kg |
シート高 | 810mm | 775mm | 780mm |
排気量 | 155cc | 125cc | 125cc |
ボアxストローク | 58 x 58.7mm | 52.4 x 57.9mm | 52.4 x 57.8mm |
最大出力 | 14.2kw(10000rpm) | 6.9kw(7000rpm) | 7.2kw(8500rpm) |
最大トルク | 14.7Nm(8500rpm) | 11Nm(5250rpm) | 不明 |
燃料供給方式 | FI | FI | FI |
圧縮率 | 11.6:1 | 9.3:1 | 9.2:1 |
変速機 | 6速 | 4速 | 5速 |
タイヤ | F110/70-17 R140/70-17 |
F120/80-12 R130/80-12 |
F100/80-17 R120/70-17 |
燃料タンク容量 | 10L | 5.6L | 13L |
製造国 | タイ | タイ | イタリア |
価格(税別) | ¥390,000 | ¥370,000(ABS無) | ¥400,000 |
最大トルクが不明ですが、ロングストロークなので低速トルクがありそうなところは私好みです。
こうしてみると、大きさはシート高と全幅以外XSR155と大差ないように見えます。XSR155はちょっと大きく感じるので一回り小さい方がありがたいんですが。
価格を踏まえ、冷静に考えると総合的にはXSR155が良さそうですねぇ。
実勢価格でいえば、モンキー125はABS無しなら税抜き30万円台前半で購入できますから、手が届きやすい上に国内正規車の安心もあります。
実車を見なければ始まらない
モンキー125もXSR155も実車を見て跨がってみました。
どちらもそれぞれ本当に魅力のあるバイクです。
Tiquattro125を試乗できるところは見つけられませんでしたが、実車を見ることはできそうなので、一度どこかで見てこようと思います。
実車を見てビビッときたら、Tiquattro125一択になっちゃうかもしれません。
冷静に判断するか、インスピレーションと勢いで決めてしまうか。
夢だけは膨らみます。