Raspberry Pi と shairport-sync で AirPlay スピーカーを作る

外出自粛で、というわけではありませんが、家で使っていなかったRaspberry Pi 3とネットで買ったジャンクみたいなスピーカーを使ってAirPlayスピーカーを作りました。

作るに当たって考慮したのは、

  • コンパクトでシンプルな構成
  • 軽量なシステム
  • 指向性がなくどこからでも聴きやすい
  • 低コスト

ということで、使ったのはこんなスピーカーというかパーツ。

(本当はSONOSのAirPlayスピーカーSONOS Oneとかが買えれば良いんですが、高くて買えない)

このパーツ、中国向け高級スマートスピーカーの中身とやらで、Harmanブランドのものらしいです。外装も基板もなく、エンクロージャーとなる本体とスピーカーのみです。

スピーカーは下向きの2.5インチフルレンジ360°タイプが一個、ツイーターは1インチのものが正面に一個ついています。

気に入ったのは、さらに本体側面に二個のパッシブラジエーターを搭載しているところ。

そして最も気に入ったのがその価格、税込1,480円!

アンプもネットワークもないので、別途用意が必要ですが。

ツイーターにはローカット用に一緒に買った2.2μFのフィルムコンデンサーを挟みました。

耳が老化しているので、音質はそれなりで、利便性の良いスピーカーが出来上がればそれで満足です。

ラズパイは家で使っていなかったRaspberry Pi 3 Model B。一応Wi-Fiも標準搭載しているので便利です。

大音量では使わないので、アンプはこんなやつ。税込300円!

秋月電子で購入した『TA7368使用小型アンプキット』。キットなので半田付けが必要ですが、部品点数が少ないのですぐにできます。

これらを組み合わせた完成品がこちら!

本体はそのままだとこのように立てることは出来ないので、下の余分な突起部は切り落としました。

ボリュームを別部品にして手で調整できるようにしたかったのですが、基板上の可変抵抗を外して他のものにするとノイズがひどかったので諦めました。

この本体、低音はパッシブラジエーターのおかげで大きさの割にはなかなか出ます。あくまでも「大きさの割には」ですが。総合的な音質は2.5インチのフルレンジですのでそれ以上でも以下でもなく、ごく普通。

ラズパイのOSはGUI無しで軽量なRaspbian Buster Liteを使いました。

調べてみると、ディスプレイもキーボードも必要なく、sshでセットアップまでできるようです。USBキーボードがないのでそれは助かる。

イメージのZIPファイルをダウンロードしたら、SDに焼きます。今回は余っていた4GB(Class10)のmicroSDを使いました。(最低限4GB以上のSDが必要なようです)

イメージの書き込みにはbalenaEtcherを使うと簡単で便利です。

ダウンロードしたOSのZIPは展開するとIMGファイルになりますが、balenaEtcherでは展開しなくてもダウンロードしたZIPを選択すればそのままIMGを書き込むことが出来ます。もちろん展開したIMGでもOKです。

今は Raspberry Pi Imager という、最新版のOSを自動でダウンロードしてくれる便利な公式ツールがあります。

OSのSDが出来上がったらラズパイに挿して起動。

各種セキュリティ設定をしたら、AirPlayサーバとなるshairport-syncをインストール。

非常に簡単な設定だけでAirPlayサーバが起ち上がります。

やり方は「Raspberry Pi AirPlay」でググると詳しいやり方がたくさん出てきますので、そちらを参照してください。私は知識が乏しいもので。

ひとつ変だな、と思ったのが、音量が他のデバイスに比べてやけに小さい。

これは

$sudo amixer cset numid=1 100%

とすることで標準的な音量になりました。

アンプの電源はラズパイのUSBから供給しようと思っていましたがノイズが酷く断念。そこら辺にあったACアダプタで代用しました。

AirPlayスピーカーって快適ですね。

便利で高音質なSONOS Oneがますます欲しくなってしまいました。

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