時間かかりすぎ!固定電話を『おうちのでんわ』にした話

ソフトバンクの固定電話サービス『おうちのでんわ』を契約してみました。

この記事を読まれている時点で、おそらく『おうちのでんわ』の概要はご存じかと思いますので、サービス詳細については公式サイトをご覧ください。

おうちのでんわ|ソフトバンク

契約したのは自宅ではなく実家です。(自宅は光回線があるので付加サービスの光電話を使っています。)

実家ではインターネット回線がなく、光回線の電話サービスが使えません。

携帯電話も使っておらず、昔ながらのNTTの固定電話回線を使っています。この固定費を少しでも安くするために知る人ぞ知る『おうちのでんわ』にしました。

おうちのでんわはソフトバンクショップに出向くことなく、ネットからの申し込みですべて完結するのですが、ちょっとソフトバンク側の説明が不親切です。

申し込みフォームから申し込みが完了しますが、その後何の連絡もありません。登録完了メールとか電話とか、なんの知らせもないのです。その後何日待っても連絡がなく、でんわユニットも届きません。申し込みが完了しなかったのかと思いました。

2022年3月9日に申し込みが完了してから三週間後の3月30日になってようやく本人確認のための返送用書類一式が送られてきて、やっと申し込んだ確証が得られました。

それらの書類を翌日に返送しましたが、それからさらに二週間後ようやくでんわユニット発送の連絡が届きました。

4月14日、ようやくでんわユニットが実家に届いたのはいいのですが、平日に届いたためすぐにセッティングには行けず、二日後の週末に設定に赴きました。

箱を空けると、でんわユニット本体の箱にデカデカと『お申し込みされた住所で本日中に電源を入れてください』とあります。そんなの申し込みの過程では一度も聞いてませんし、届いた荷物の外側にも一切書いてありません。荷物を開封して初めて知りました。

二日経ってしまったものは仕方ないので、遅ればせながら電源を入れます。

まあ、不在などの事情で翌日や週末に受け取る人もいるでしょうから、そんな厳密な話ではないと思いますが。

取説には、『本日中の作業』『ご利用開始日の作業』の二つがあると書いてあります。NTTから番号を引き継いでの利用なのでその関係かもしれませんが、とにかく聞いてないのですよ。本日っていう言い回しが良くないと思うのですよね…。

(ちなみに電話番号の引き継ぎがなく、新しい番号で利用する場合は通電させるだけで当日中に利用できるようになります。)

その本日中に行うのは、でんわユニットの通電だけです。通電させたところ、説明書通りのランプステータスになったので問題ない模様。

その後はこのまま電源を入れたまま放置、『ご利用開始日』まで待て、とあります。取説によると…

ご利用開始日とは、メール(SMS)またはハガキでお知らせする「おうちのでんわ」への切り替えを行う日です。
不備がなければ約1週間後の切り替えとなります。

とのこと。

利用開始日の13時頃にソフトバンクからSMSが届くらしいのですが、申込時に携帯番号を入力した記憶がありません。

よく読んでみると、携帯番号を連絡先に登録していない人にはSMSは(当然)来ないので、でんわユニットのステータスランプを確認して13時以降接続を切り替えろと書いてありました。

試しに電話機を接続して開通確認ダイヤル(111)にかけてみましたがやはり不通でした。

そしてきっちり一週間後の4月21日、ソフトバンクから「おうちのでんわご利用開始日(開通日)のおしらせ」というはがきが到着。開通日はその翌日4月22日となっており、そのとおり翌日にはでんわユニットのステータスランプがすべて緑に変わり、無事開通を確認しました。

また、「おうちのでんわご利用開始日(開通日)のおしらせ」には「ご利用開始日(開通日)の3営業日前(土日祝日除く)までに機器の電源が入っていなかった場合、ご利用開始日(開通日)が2〜3週間ほど延期となりますのでご注意ください。」と記されていました。

やはりでんわユニットの電源は到着当日に必ずしも入っていなければいけないわけではなさそうでしたが、土日除いて3営業日前までに電源が入っていないといけないとなると、到着したら早めに電源を入れた方がよさそうではあります。

それにしても…3月9に申し込んで、開通は4月22日。いやはや、開通まで時間がかかりました。

料金比較

気になるNTTの固定電話とソフトバンク「おうちのでんわ」の料金比較です。

公式サイトではひとくちに「基本料金550円〜」となっていますが、これはご存じのようにソフトバンクやワイモバイルの対象サービスとセットの場合の割引料金です。

対象サービスはソフトバンク携帯、ワイモバイル携帯、Sofbank Air のいずれかです。料金プランは問いません。なお、セット割りを適用するには別途、電話か店頭での申請が必要です。

私が申し込んだ時点では「おうちのでんわ スタート割」が適用され、単体での利用も一年間は550円で利用できるとのことです。

今回、そのようなセットにできる対象サービスは利用していないので、基本料金は「おうちのでんわ」単体の通常料金で比較してみます。

【料金表】

 NTT固定電話ソフトバンクおうちのでんわ
基本料金1700円/月980円/月
通話料市内8.5円/3分全国8円/3分
県内市外20~40円/3分
県外20~80円/3分
携帯16円/分16円/分(Softbank宛は無料)

このように、セット割り無しでもランニングコストはどう使ってもオトクになります。

では、導入コストはというと、『でんわユニット』本体の価格が17,050円となっていますが、36回払いにすると月々の料金から割り引かれ0円になります。まあこれが実質3年縛りということになります。

他には初期費用として契約事務手数料880円、番号利用登録料1,100円、番号継続登録料2,200円がかかりますが、半年ほどの基本料金で回収できる計算になります。今回はおうちのでんわ スタート割が適用されているので、もっと早く回収できます。

使ってみた印象

使ってみた印象ですが、当たり前と言えば当たり前ですが、音質や遅延など、普通の携帯電話と変わりありません。固定電話と比較しても使用には何ら問題のないレベルですが、普段携帯電話をまったく使わない人だと、固定電話にはない音声の僅かな遅延が気になるかもしれません。また、「おうちのでんわ」はソフトバンクの携帯電話網ですので、おうちのでんわを呼び出す際は始めに「プププ…プププ…」と鳴ってから呼び出し音が始まりますので、相手は「あれ?」となるかもしれません。

屋内で電波の入りが微妙な場合は、でんわユニットを窓際などに設置した方が良いかもしれません。うちの場合は家のほぼ中心に設置しましたが問題ありませんでした。(取説には窓際付近に設置せよと書かれています。)

メリット

メリットはもちろん料金です。基本料金のみならず、通話料も固定電話宛なら安く、携帯電話宛も従来より高くなることはなく、ソフトバンク宛はなんと無料です(ホワイトコール24/無料への申し込みが必要)。残念ながらワイモバイル携帯宛はその他キャリアと扱いが一緒です。

ワイモバイルの契約がおうちのでんわセット割りの対象ならば、ワイモバイル宛通話料にも割引があっても良さそうなので今後に期待します。

デメリット

ほとんどデメリットはないのですが、強いて挙げるならFaxを送信するためには電話番号の頭に0009を付加する必要があります。通話では必要ないのですから、なくても送信できるようにして欲しいです。まあ、Faxなので割とどうでも良いことですが。

もうひとつ、110や119/118発信に若干注意点あります。まずはこれらの緊急ダイヤルにかけると、通常の電話より繋がるまでに若干時間がかかるとのこと。とはいえそれも10秒程度とのことなので、始めに理解しておけば良いでしょう。でも緊急なので、いざそのときになったら慌てて忘れてしまったり、なかなか繋がらずにイライラするかもしれません。さらに、これらの緊急電話先に通知される電話番号が契約している番号ではなく、新たに発行されている専用の番号であること。

警察や消防では、発信者番号から詳細な住所を判別して出動するそうですが、これが固定電話番号ではないことで、ピンポイントで特定することができなくなるそうです。

でんわユニットには、この番号が記されたシールが付属していて、「通報時にはこの電話番号と住所をお伝えください」と書かれています。とっさにこれを伝えられるか、ちょっと疑問なので、この辺も固定電話番号が通知されるように改善して欲しいですね。

NTTの固定電話も今後はIP網移行へ

ところで、このタイミングでNTTから固定電話回線契約者宛にこんな案内の封書が来ていました。いよいよアナログメタル回線はお役御免ということのようです。

固定電話(加入電話・INSネット)のIP網移行

通話料が全国一律で安くなるのはいいですが、基本料は現状通りとのことなので、おうちのでんわの方がオトクですね。

というわけで、自宅に光回線がなく、固定電話がどうしても必要な場合は、NTT固定電話の代わりにおうちのでんわは固定費節約のため充分オススメできる代替手段といえます。

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