切断が直らないNURO光を解約してauひかりへ

切断が直らないNURO光を解約しました。

6年以上使った家の固定回線「NURO 光」を解約しました。

高速な回線に比較的安価な利用料で長く使ってきましたが、2022年2月辺りから混雑する時間帯にADSLのような速度に落ち込むことが多くなりました。画像の多いウェブページを開ききるのに分単位の時間がかかったり、ツイッターの画像がモザイク状に徐々に展開するプログレッシブ表示になったり、もはやモバイル回線の方が圧倒的に速く安定している状態になっていました。

一時的な速度の低下はその年の10月頃まで続きましたが、騒ぎが大きくなり出したのか、その頃からNURO光が本腰を上げ回線増強を公言、ほどなくして私の住む地域の速度は回復し、今まで以上のパフォーマンスを発揮するようになりました。

しかし、ようやく速度が回復したその同じ頃、別の問題が発生しました。速度が遅いより厄介な問題「回線の切断」です。瞬断ならば我慢もできますが、我が家の場合、切断すると平均5分から20分、長いと1時間余りも切断するようになってしまいました。しかも毎日のように。光電話も契約していますが、この間は電話も不通になります。

この切断問題について、NURO光にもちろん相談はしており、サポートとは幾度となくやりとりをして宅内の機器・ケーブルのチェック、交換、宅外のケーブルや端子のチェック、交換等あらゆることをやっていきましたが全く改善せず。

NTTからも数回工事車両が来て設備・回線のチェック、消耗品の交換等を行いましたがこちらもまったく効果がありませんでした。

下の図は2022年12月29(木)〜30日(金)の信号強度のグラフです。(ONUの信号強度表示を1分ごとに記録しグラフ化)

切断が直らないNURO光を解約してauひかりへ
切断が直らないNURO光を解約してauひかりへ

信号強度が急激に落ち込んでいる時間は切断しています。29日は夕方15時45分頃から23時半頃までずっと不安定な状態が続き、翌30日は午前2時頃から6時半頃まで不安定、その後昼頃から夕方まで不安定な状態が続いているのが分かります。

私はこの時も自宅で仕事をしており、切断が分かることが多く大変ストレスです。ネット接続を維持しなければならない場合は毎回スマホのテザリングに切り替えて凌ぎました。

全く解決しないので何度もサポートに連絡をし、そのたび回線調査、業者が来て宅内外をチェックしていきましたが全く原因が分からないまま引き上げていきました。

業者がチェックしている間にうまいこと切断してくれれば解決の糸口がつかめたのかも知れませんが、なかなかドンピシャで切断してくれることもなく。

この回線の切断は2022年の10月末くらいから始まって、2023年1月末まで続きました。ここまで読んでいただいて申し訳ないのですが、結論としてはこの問題は解決に至りませんでした。

これを解決しないまま仕事に支障を来し続けるわけにもいかないので、2022年末に別の固定回線「auひかり」を申し込んでいます。そして2023年1月25日にauひかりの回線工事が入り、無事開通しました。NURO光にはその日のうちに解約の申し入れをしているので、光電話の番号移転が完了した時点で解約となります。

さて、なぜ解決できなかったのか?

私が思うに、「誰も解決しようとしていないから」というふうに見えます。

窓口は窓口業務の範囲しか仕事をしない。

常套句「ベストエフォート」では済まされない、長時間の切断という異常事態にもかかわらず、問い合わせの度にどういう状態が続いているのか電話口で何度も説明しないといけなかったり、そのたびに「回線調査」の結果連絡待ち。時には問題が解決していないにもかかわらず、解決済みとされていて連絡が来ないこともありました。

回線調査後、問題は認めるものの、後日工事の人が来てもチェック時点の信号強度に問題がないとして、「これしかできることがない」とルーチン仕事だけをして帰って行き、またある日には簡単に交換できる部品だけ交換して、「今繋がっているか確認してください」といわれ「今は繋がっています」といえばそれで問題解決とばかりに帰って行く。

問題が出てすぐにONUの交換を行っているのに、また振り出しに戻り再度ONUの交換をさせたり。

何度サポートに問い合わせても、何度工事の人が来ても同じ。何も進展しない。

問い合わせ→回線チェック→ONU交換→解決せず→問い合わせ→回線チェック→工事派遣→解決せず→問い合わせ→ONU交換…

もうね、誰も解決する気がないんですよ。

自分の担当の範疇の仕事だけしてあとは知らない。連携して解決しようという気がない。

NUROの範疇に問題がないと踏めばNTTになすりつけ、NTT側も一定の作業を済ませたら「やれることはやった」と解決に向けた積極的な調査やそれ以上の作業(例えば回線の再敷設など)をしたがらない。

NTTがやらないのはNURO光が強く要求しないからであって、責任はNURO光にあると私は思います。NURO光ユーザー自身が「NTTの設備に問題がある」とNTTに直談判はできないわけですから。

そんな状態が何ヶ月続いても(当たり前ですが)毎月規定の料金は支払わなければならないわけで。

請求の知らせが来るたびに「なんでこんなものにカネ払わにゃいかんの」となりますよ。

解約時には「違約金」もしっかり徴収されますし。こっちが損害金を請求したいくらいです。

この記事を書いている時点で、最後にNURO光に問い合わせてから2週間以上放置されています。

「誰が悪いのか?」と考えると、私はNURO光を提供する「ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社」という会社の体質が悪いのだと思います。

「無責任」。この一言に尽きます。

本当なら、解決までこの顛末を見届けたかったのですが、付き合いきれませんでした。

ところで、この問題の物理的原因がどこにあるのかについて考えてみます。

色々なところでいわれている、NURO光の問題の一つにパケットロスがありますが、幸い私のところではその問題は大きくありませんでした。繋がっている時の速度も非常に高速です。よって、回線品質(仕組みや混雑)に起因するものではなさそうでした。

そして、毎日のようにこの問題が起こり始めてから、体感的に「切断しそうだな」という日が分かるようになりました。

それは気温差が大きい日、時間です。

よく晴れた日の日没前にはよく切れましたし、一日曇天などの場合は切れないことが多かったように思います。

電柱から自宅までの光ケーブルと宅内に引き込まれた光ケーブル、端子、ローゼットはすべて交換していますから、そこから先の電柱の上か地中か分かりませんが、気温差の影響を受ける設備に何らかの問題があったのだと推測しています。(おそらくNTT管理下の設備のどこか)

いつかその問題箇所が完全に機能不全になり、影響が及ぶ全世帯がまったく通信できなくなるまで放置されるのでしょう。

私はこの問題は回線提供事業者として社会的に問題があると思っているので、総務省の情報提供フォームから苦情を申し立てました。情報が審議され事業者に問題提起されることを望みます。

以上、NURO光解約までの顛末でしたが、この無責任さを除けば、本来コスパのいい回線ではあります。我が家のように長時間切断してしまうという事象はレアケースだと思いますし、回線増強に本腰を入れてからは目を見張る速度でした。この件がなければまだNURO光を継続するつもりでいましたので残念な結末となってしまいました。

誤解しないで欲しいのですが、これからNURO光に加入しようというかたに「やめておけ」と否定するわけではありません。むしろ、こんなことさえなければ品質的にはオススメの回線ですらありました。

ただし、いろいろなところでNURO光のレビューを客観的に見ると、平均的には現状あまり評価の高い固定回線ではないように感じます。満足に感じている人も多数いるとは思いますが、不満の声の方が圧倒的に露出しますからね。

エリアが拡大し、CMもバンバンやって、料金が魅力的なことも手伝いユーザーが爆発的に増えたことは想像できます。その結果捌き切れていないエリアが多数出てしまっていて、そういう地域に当たってしまうと不安定で不満足な品質しか得られず、増強され余裕のある地域では驚くほどの爆速が得られる。そういう、インフラ構築とユーザ数が拮抗する過渡期にいるのではないかという気がします。

これからNURO光に加入したいと考えている方には、一時的かも知れませんが、お試し期間のような契約解除料や工事残債のかからない特典も用意されているようですので、申し込んでみて自分がどっちのエリアに当たるのか試してみてもいいかもしれません。

現在もお試し的な特典が利用できるかよく確認してみてくださいね。

NURO 光 公式サイト

コメント

タイトルとURLをコピーしました