マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW を二年使ったレビュー

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW

ハンディクリーナーのメーカーとしてすっかり有名になってしまったマキタ。元々は主にプロ用電動工具のメーカーですね。今はアマチュアの日曜大工にも人気かと思います。

マキタのハンディクリーナーはバッテリーの種類や集塵方式等の違いで何種類か存在しますが、その中でもソコソコ人気のCL141FDZWを二年間使ってのレビューです。

機種選択

マキタのハンディクリーナーを選ぶ大きな利点として、バッテリー・充電器を除くと本体が非常に安いこと。私はマキタの14.4Vシリーズの電動ドリルを持っていたので、バッテリーが流用できます。
元々、充電式電動工具は値段に占めるバッテリーの割合が大きく、高いバッテリーを他に活用できる快感(?)もあり、それだけで得した気分で満足度が高いです。

あとは紙パック式という選択もありますが、私にはあまり利点が見いだせなかったためカプセル式ということでこの機種に絞り込まれました。

工具メーカーの掃除機ということで、まさしく『質実剛健』、無駄な所にコストがかかっていないためにできた低価格。

安いからといってダサいかといえばそうでもないです。このCL141FDZWに関しては、綺麗なホワイトの本体にアクセントのブラックがほどよく、決して不格好ということありません。
ダイソンよろしく下手なカラーリングやクリアパーツを組み合わせた悲壮感溢れるデザインの貧乏くさいクリーナーに比べれば、シンプルで機能美あふれるむしろ美しいデザインとさえ思います。

ナイスなところ

軽い

重量のほとんどが手元にあり先端に重量物が全くないため取り回しが非常に良いです。
また、階段や狭い場所の掃除にノズルの大きさが絶妙なのも、取り回しのしやすさに一役買っています。

重量はバッテリー・ノズルを装着した状態で1.7kgほどです。

カプセル式は消耗品(紙パック)が必要なく経済的

カパッと開いてザーッとゴミを捨てるだけ、フィルターはたまにハタいてやれば十分だし、あまりにも汚れた場合は水洗いも出来ます。
我が家では二年間一度も水洗いはしておらず、ハタいたり、他の掃除機でクリーニングするだけですが、吸引力が落ちた印象はありません。

吸引力はハンディとしては十分すぎる

強弱二段階の切り替えが可能ですが、通常のフローリング使用は弱で大抵事足りる印象です。欲を言えば「中」が欲しいところですが、このスイッチでは操作が煩雑になるだけかもしれません。

フローリングにはこれだけでも十分

フローリングなら一般的なゴミ・塵の掃除にはこれだけで十分対応出来ると思います。
布ソファやラグなどには不向きで、クッションや長い毛足のものから吸い出すような能力は持ち合わせていません。
ノズルに凝ったギミックがない分、毛が絡みついたりせず、大量の塵でもドバッと吸い込んでくれます。

ハンディはすぐ使える

これが一番のメリットかもしれませんが、使いたいと思った時にすぐに使える点はやはり便利です。ちょっとしたゴミを見つけたらすぐに使う気になれます。我が家ではすぐ手の届く場所に引っかけてあるのでなおさらです。
ハンディなので車の室内クリーニングにも便利です。車用ハンディクリーナーを名乗る12Vの専用品などもあり、以前私も使用していましたが、全く比較にならない吸引力で大活躍です。

照明

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW

地味ですがLED照明が付いていて、薄暗い家具の下や裏側を掃除するのに重宝します。無くても困らないレベルですが、マキタの工具っぽいちょっと嬉しい装備です。

イマイチなところ

ノズルを引いて使うとゴミが逃げてしまう

これ、あまり他のレビューでは否定的な意見を聞かないのですが、吸込み口の手前側にゴムワイパーが付いているため、押しながら掃除する分には効率よく塵を集塵してくれる反面、ノズルを床面に着けたまま引いて操作すると、ゴムワイパーが塵を手前に引き寄せて吸い込むのを妨害してしまいますので、押して吸引、浮かせてノズルを引き寄せる、の繰り返しで掃除することになります。

ちょっと分かりづらいので写真を見てください。

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW
吸込み口より手前にゴムワイパーがあります

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW押す分にはスイスイ吸引

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZWところがゴミの上で引いてしまうとワイパーがゴミを押し戻して吸い込まない

できればゴムワイパーの出し入れが出来て、押しても引いても吸い取れるモード切替ができればいいのでは。

別売りのじゅうたん用ノズルでも、見たところ固定のブラシが同様の位置にあるので、これらでも解決はできないと思われます。

ちなみに、我が家の有線掃除機のノズル(フロア・じゅうたん切り替え式)を確認したところ、吸込み口より先端側に出し入れできるブラシが配置されていて、これを引っ込めればフロアでは押し引きどちらでも均等に吸引できます。

この辺は掃除機それぞれでノズルを確認して、ブラシやゴムワイパーが吸込み口のどちらに位置しているかを確認して操作を合わせてやる必要があるのでしょう。

音は結構うるさい

動作音はハッキリ言ってうるさいです。ダイソンのようなキーンという音はあまりしませんが、モーターそのものの音が結構うるさいです。我が家の有線掃除機の方がはるかに静かです。
本体のコスパ、軽さ、吸引力を考えれば、この点は妥協が必要でしょう。

充電器がデカくて無骨で邪魔

マキタ ハンディクリーナー CL141FDZW

充電器があまりにもデカいです。また、本体と違い、出しっぱなしにしておけるインテリア性がどこから見ても皆無なので困ります。まぁ、元は電動工具のバッテリー充電器なので致し方ない一面ではあります。

スイッチの操作

取るに足らないことですが、スイッチONボタンを押すと(OFF→)強→弱 なので、普段弱ばかり使うので強弱が逆の方が少しありがたいかも。もう慣れましたが。

あくまでもハンディクリーナー

ハンディクリーナーの域を超えた吸引力で、出番の多いマキタですが、あくまでもバッテリー式ハンディクリーナーであり、有線掃除機の吸引力と比較してはダメです。

たまに本格的に有線掃除機を出動させますが、さすがの吸引力です。クッションや座椅子、ラグなど、床以外の吸引は抜群で、もちろんフローリングに対しては必要以上の強力な吸引力を発揮します。

車で例えるなら、普段のお買い物はATの軽自動車で十分、荒れ地を走るならマニュアル4WDみたいな。普段のお買い物に燃費の悪い必要以上の走破性能の4WDはいらない、といったイメージ?

繰り返しになりますが、フローリングの日常的な塵掃除にはマキタで十分事足りてしまいます。

総合評価

フローリングであれば、ほとんどの日常の掃除機がけはこれで済ませることが出来る能力を持っています。マキタで吸引&クイックルワイパーで拭き掃除すればもう完璧。

ハンディなので車の掃除にも大活躍。
私はまだ持っていませんが、延長ホースや隙間ノズルがあれば車内のクリーニングがかなりはかどるのではないでしょうか。

ある程度の吸引力を持ったハンディクリーナーって本当にいいですね。でっかい有線掃除機の出番がぐっと減りました。
ちょっと気がついたときにすぐ使えて、コードの引き回しを気にせずそのまま階段、二階へと移動できる利便性は一度使ったらやめられません。

結果、コスト、仕事能力ともに大変満足のいく商品であることは間違いなしです!

あまりに便利で、たまに有線掃除機を出動させたときのイラつきが倍増するのがデメリットです。

互換バッテリーと充電器についての私見

マキタのバッテリーに限らず、脱着式充電池にはよく『互換品』という純正では考えられない低価格なものが存在します。
私も、マキタではありませんが以前使っていた電動工具のバッテリーと、デジカメの小さなバッテリーで互換品を使ったことがあります。

電動工具のバッテリーでは充電中に異臭がして、見てみると激しく発熱していたことがあります。
デジカメの小さなバッテリーは明らかに持続時間が短かかったりと、安いなりの理由がどこかに必ずあるように思います。

特に充電中の異臭と発熱は、気付かなかったら発火に至った可能性も否定は出来ません。
それ以来、レビュー等でいかに信頼性があろうとも、純正以外の製造元不明の「互換」バッテリーは使わないようにしています。こんなことでケチって火事にでもなったら目も当てられませんから。

私は、バッテリーは高くても純正品を強くオススメします。互換充電器というのも存在し、使ったことはありませんが、これもまたしかり、と思います。

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