庭に中型の畑を作るのもいいですが、敷地の一角のちょっと空いたスペースに極小の畑を作ってみました。
予算は1万円以内と考えていましたが、小洒落た仕切りを使うとどうしてもこの額ではできません。
元建築関係の父に話したところ「重量ブロックでやれば金かかんなくていーぞ」と。確かに実家には狭い空き地に重量ブロックで作った花壇やミニ畑があり、機能だけ考えれば全く問題ありません。『土留』というんでしょうか?
道具を除いた実費は3千円ちょっと。ここまで安いとは思いませんでした。
ということで、田舎だし目立つ場所ではないので、見栄えは諦めて安さと手間を優先、重量ブロックを使って簡単に作りました。(最初だけ父に指導を受けつつですが…)
↑こんな感じのものを作りました
ブロックを並べる場所に配置と水平を維持するための水糸を張ります。この時点で水平器を使って水平はきっちり取っておきましょう。
ブロックを埋めるための溝を掘っていきます。ブロックの高さは19cmなので、地上10cmほどの高さの仕切りにするためには9cm掘ればいいのですが、要所でモルタルを盛って基礎にするため+2cm位深く掘ります。「要所」というのはブロックの連結部です。
ブロック一個分ずつ仮置きしながら、深さが均等になるように掘っていきます。それほど神経質になることはありませんが、ブロックを配置するときに溝の深さが不均等過ぎるとブロックの高さを揃えるのに手間取ります。
各ブロックの端の下にモルタルを適量盛り、その上にブロックを置いていきます。ブロックの角が水糸に揃うよう位置合わせをし、上から叩いて高さを合わせます。金槌などで叩くとブロックが簡単に欠けてしまうので注意してください。
この繰り返しでどんどん並べていきます。
ブロックの垂直は、高さがそれほどないのであまり気にせず目見当でやっちゃいました。
モルタルは緩くなりすぎないよう、水は少なめから調節してください。また、モルタルはすぐに固まってしまうため、思い切って手早くやっていきましょう。
ブロックの連結部には、上からモルタルを注ぎきっちり連結します。この穴に注ぐモルタルは接着を強くするため少し緩めに練ってください。
細い棒で突っつきながら、奥までまんべんなくモルタルを流し込みます。
角部はこんな感じ。
反対側の塀までの半端な間は、ブロックに木の板を当ててその隙間にモルタルを注ぐことで継ぎ足します。
この程度なら、ブロック一個分ぴったりの奥行きでも良かったのですが、実は適当に始めてしまったためこんなことに…。
角のブロックの溝はそのまま放置でも構いませんが、一応モルタルで埋めました。
片側のみ溝の埋まった「隅用」のブロックというのもあります。
ブロックの他の穴は土で埋めてしまいます。ちょっと花なんかを植えてもいいかなと思います。
完成〜!
今回、これにかかった実費は重量ブロック16個とモルタル15kg、合計で3千円余り。
モルタルを練るためのトロ舟(プラ舟)や簡単な左官鏝(こて)を購入しても5千円弱です。
重量ブロック・モルタル・鏝はホームセンターで購入、モルタルを流し込むためのシャベルは以前100円ショップで購入したガーデニング用の樹脂製のものを使用しました。
左官ごて(父から借りたもの)も少し使いましたが、なくても問題ないかと思います。
でも、練ったモルタルを手で直接触るのはやめましょう!手がもの凄く荒れます。
見た目を気にすれば、いくらでもお金と手間のかかる花壇や畑作り。
「土を盛る仕切り(土留)」だけの機能でよければ、こんなに安く出来ますよ。
なんか面倒くさそうで、やろうやろうと思ってずっと手を付けていなかった今回の畑作りですが、やってしまえば本当に簡単でした。レンガを積んで作るのは何日もかかりそうですが、範囲にもよりますがこれなら一日で完成できます。
重量ブロックは、配送の問題なのか、通販だとやけに高く売っていることがあります。普通、重量ブロック(基本)は一個100円ちょっとですから、ホームセンターがお近くにあればそこで買って、軽トラを借りて運ぶのが一番いいと思います。
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