M1 MacbookAir をメインマシンにしたのを期に、在宅ワーク環境をいろいろと見直しています。
今までは金欠を理由に適当なありものでPC周りを構成していましたが(構成って程のこともしていない状況でしたが)、仕事環境はそれなりにお金も生み出すと考え、少しばかりお金をかけてもいいかな、と思うようになりました。
それまでは、エレクターを組み合わせた台に15インチMacbookProを乗せ、固定したら簡単には動かせない安物のモニターアームに、これまた安物の22インチの外部モニターをつなげ、Macの画面を拡張して作業していました。
↑これまでの環境。実際は左側にMacnookProを開き、右にモニターを配置して拡張していました。デュアルモニター用のアームに一枚しか設置しないという中途半端な環境。
イスはどこからか持ってきた小さなスツールを使っていましたが、これについては過日オカムラノームを購入し満足していました。
M1 MacbookAir にしたことで、まず考えなければいけなかったのが、モニター環境です。
15インチMacbookProの時は本体画面もかろうじて作業領域として使えましたが、M1 Airでは13インチとなり、あまり役に立ちません。老眼もそこそこ進行していることから、Macはクラムシェルモードで、大きめの外部モニタひとつで済ませたいんです。できれば4Kで、USB-Cで給電もしてくれるやつがいいなーと物色していました。
しかし、条件に合うものはやはりそこそこ高価。
そんな中目に留まったのが『Dell U2720QM』です。新しい商品ではありませんが、コスパはそこそこ良く、ネットでの評判も上々。機能もデザインもなかなか優れています。
高い買い物となるため、同じ条件のほかのメーカーや、29〜32インチクラスのウルトラワイド(2560×1080)辺りも考慮しましたが、やはり評判通りDellのU2720QMが良さそう。Dellの上位機種であるDell U2723QXも一応検討しましたが、明らかにオーバースペック気味であり、値段もさらに跳ね上がります。U2720QMでも私にとってはかなり高価なので、これ以上の上位機種はキリがないので却下です。
作業効率を考えると、ウルトラワイドも最後まで検討しましたが、将来のことも踏まえ、目に優しい4KのDell U2720QMを選択しました。
思い切って購入!
狭額縁デザインでカッコいい。
背面はまぁ普通ですかね。Appleのスペースグレーみたいな色です。
脱着しやすいスタンドも調整機能が優秀です。場所もとらないので普通の机の奥行きがあればアームじゃなくても不自由しないと思います。
私は同時に購入したエルゴトロンのMXVというアームに取り付けるので、スタンドは使いませんが、いじってみた感じアームはいらなかったかもしれない。
スタンドを外すと、VESAマウントが現れます。ネジも付属。
電源と画質調整用のボタン類。この手のインターフェースとしては比較的使いやすい方かと思います。
Dell U2720QMのよかったところ
ハブ機能
「ハブモニター」というコンセプトがまず良いです。MacbookAir とはUSB-Cケーブル一本つなぐだけで、Macへの給電とディスプレイ信号出力の両方を同時に行うことができます。
そして、モニターにあるUSBポートはハブとして利用することができます。M1 MacbookAir の USB-C ポートは DisplayPort ビデオ(HBR3) に対応しており、1920×1080(2x)解像度60Hzでハブ機能はUSB3.1として高速に動作します(モニタ側の設定が必要)。これがスマートで非常に便利です。モニタ背面以外にも左サイドにUSB-AとUSB-Cを各1ポートずつ備えていて使い勝手が良いです。
私は背面のUSB-Aポートの一つにUSB-LANアダプタを介し有線LAN接続して、高速で安定した通信を確保しています。
使用しているUSB-C有線LANアダプター『uni USB 有線 LAN アダプター』。うたい文句通りmacOS Montereyにてドライバ不要で動作しました。オススメです。
画質
肝心の画質も、よほどのプロフェッショナル用途でない限り十分に鮮やかで明るく、視野角も広いです。明るさもコントラストも十分以上で、私の場合明るさは30%、コントラストは60%程度で常用しています(仕事柄カラー設定はsRGBにしています)。
デザイン
狭額縁デザインがカッコいいです。27インチというサイズも最初は少し大きいのではないか?と心配していましたが全然そんなことはなく、ちょうどいいです。
イマイチだったところ
本体の成形
これは人によっては気にならないのかもしれませんが、本体の成形が雑だと思いました。ベゼルの下部が今一つぴっちり嵌まっておらず、気持ち悪いです。
それだけならばまだいいのですが、わずかに波打つように不定に隙間が開いており、よく見るとパッキンのようなものが見えて汚いですね。特に操作ボタン周辺の作りが悪いです。
↑下部ベゼルの成形がイマイチ。
↑スイッチ付近が特に酷い。
↑上部・左右のベゼルは綺麗に均一に嵌まっている。
機能に対してのコスパはいいのかもしれませんが、約5万も支払う工業製品でこの成形クオリティは、個人的には納得できません。
個体差もあると思い、私は一度交換してもらいましたが、交換品もほぼ同じだったことから、残念ながらこれがこの製品のクオリティと思われます。
四隅が狭額縁なところがこのモニターにカッコ良さだと思いますが、こんな品質でしか実現できていないのは残念なところです。
後継であり上位機種でもあるU2723QXでもこのようなレベルなのか気になります。
Dell Display Manager
Dell Display Managerという、解像度や明るさ、ウィンドウアレンジなどを行える便利な純正ユーティリティがあるのですが、これをインストールすると M1 MacbookAir では画面が時折ブラックアウトするなどの症状があり常用できそうもありませんでした。
アンインストールすることで症状は出なくなりました。
本体にスピーカーはない
本体にスピーカーはありませんが、音声出力用の3.5mmジャックがあります。昨今のテレビやモニターに内蔵されているスピーカーの音質はたかが知れていますから、無いことでデザインがスタイリッシュになるならその方がいいかもしれません。
総評
本体の一部成形については、個人的には信じられない品質ではありましたが、それ以外の機能・デザインともに非常にコスパが良く、人気の理由もわかります。
何度も繰り返して申し訳ないのですが、ベゼル下部の成形さえ精密であれば、満足度100%の製品であると思います。
特に M1 MacbookAir には最高の組み合わせであると思います。
27インチというサイズ感も、60cm程度の一般的な奥行きのある机では大きすぎず小さすぎず、絶妙なサイズです。
↑コストをかけ再構築した仕事環境!
アームはエルゴトロンのMXVアルミニウム。スピーカーはダイソーで300円で買ったやつ。机はIKEAで購入しました。調子に乗ってMacbookAir用のスタンド(uth BookArc for MacBook)まで購入。
このスタンドは良かったです。AmazonでM1 Airには非対応みたいな商品説明を見たのですが、Apple公式で対応機種に入っていたので購入しました。非常にコンパクトで邪魔にならず、M1 Airにもぴったりハマって気持ちいいスタンドです。
使用解像度について
私は老眼のため、普段の解像度は200%表示(1920×1080)で使用していますが、一時的に広い領域が欲しいときには 2560 x 1440(WQHD)でも非常にきれいに表示できます。個人的にはWQHDを超えると表示が小さすぎて使う気になれません。
今まで1920×1200(16:10) のディスプレイで作業していたので、1920×1080だと縦方向が窮屈な感じがしますが、慣れの問題でしょう。本当なら1920×1200の4K解像度(3840×2400)のモニターがあれば良かったんですけど(需要はあると思うんですが)。
M1 MacbookAirでの対応(疑似)解像度は以下の通りです。
- 1504 x 846
- 1920 x 1080(デフォルト)
- 2560 x 1440
- 3008 x 1692
- 3840 x 2160
WQHDで使うなら、いっそ最初からWQHD解像度のモニターでいいような気もしますが、4Kで表示したWQHDの疑似解像度を見ると、やっぱり4Kの方がきれいだと思います。よほどドットバイドットにこだわりが無ければ、4Kをオススメしたくなります。老眼であってもなくても目は圧倒的に楽だと思いますよ。
というわけで、総じてほぼ満足、買って良かったと思える4Kモニターでした。
メインマシンのM1 Air購入から始まり、10年に一度くらいのとんでもない費用をかけてデスクトップ環境を再構築しました。かかった費用を回収できるくらい仕事に励みたいと思います…。
以上。
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