私はコンパクトな財布が好きで、一般的な長財布は使ったことがありません。理由は単純で、外出時に荷物がない場合は基本手ぶらだから。
荷物がない時って、財布とスマホと鍵くらいしか持つものがないのにいちいち鞄を持つのは嫌。長財布をズボンの後ろポケットに入れるのは無防備すぎてもっと嫌。
なので歴代コンパクトな財布を使っているのですが、今使っている財布がだいぶ劣化してきており、最近はやりのL型ジップウォレットが欲しいと常々思っていました。
色々検討した結果、先に結論から言うと「LUGGAGE LABEL(PORTER)」の財布に決めました。
購入したのはこちら「LUGGAGE LABEL ライナーレザー ウォレット」。
PORTER(吉田カバン)製ですから決して安くはありません。
しかし、私は一度財布を買ったら軽く10年以上は使うので、値段が少々高めでも徹底的に気に入ったものを購入します。なので購入前には綿密な下調べを行い、最後に実物を見て触ってから購入します。今回購入した財布もPORTERの実店舗で実物を見て触ってから購入しています。
そういうわけで、購入前にはあらゆるL型ジップウォレットを下調べしたわけですが、同じように見えてそれぞれ結構大きく違うことが分かります。
まずは厚み。マチやポケットが多く複雑な構造だとそれなりに分厚くなり、さらに中身の量によっては結果とんでもない厚さになってしまいます。
私は外出時に鞄を持たないため衣服のポケットに財布を収納しなければならず、当然厚みは極力抑えたい。
とはいえ、マチがあった方が開きやすいし、収納力もあります。ポケットだって一つもないのではカード類を仕切ることができません。
また、財布によっては究極にシンプル化されて超薄型のものになると小銭入れがないものもあります。
要は自分が財布の中に入れたいものをまず決めて、それらをすべて納めて仕分けできる最小限の財布がベストということになります。
私の場合、これまで財布には紙幣5-6枚、免許証や保険証などのカード類7-8枚、それに小銭が入っています。
キャッシュレス時代とはいえ、現金は必要ですし、あまりに細かい小銭は持ち歩かないようにしていますが、出先で崩れて多めの小銭が出てしまうこともあります。なので小銭入れは必須。
次にL字ウォレットで議論?になるのが紙幣の収納方法。最終的に折って収納することに変わりはないのですが、二つ折りにしてそのまま入れるか、中間の小銭入れを挟んでV字型に収納すると出し入れしやすいなんて話も聞きます。財布によっては小銭入れの下にスペースがあって、そこをくぐらせてV字に収納できるのですが、多くの場合スペースは少なく現実的ではないと思います。どれが使いやすいかは使ってみなければ分からないので、これは個人的にはどうでもいいという結論になりました。
次の特徴として「マチ」。L字ウォレットはL型のジッパーを開いて片側を開ける構造になっています。もう片側にマチがあることで大きく開くことができ使い勝手が違ってきます。一方、マチがない場合は大きく開けなくなる代わりに構造がシンプルなため片側を薄くすることができ、例えばズボンの後ろポケットに入れやすくなるなどのメリットがあります。私は財布に薄さを求めるので、多少使い勝手が犠牲になっても薄さ、持ち運びやすさを優先することにしました。
この財布にたどり着くまでに候補にしたのは以下の商品たち。
モノグッズ 財布 コーデュラバリスティックナイロン 1680D
これは安くてコンセプトもぴったりマッチしていて悩みましたが、できればレザーのものが欲しかったことと、ナイロンのほつれが気になるなど、値段なりの作りの甘さに関するレビューが散見されたため見送りました。予算を抑えたいとか、あまり長く使う気がなければサイズも厚みも魅力的な商品です。
土屋鞄 ディアリオ ハンディLファスナー
こちらはネットでも人気の有名なL型ウォレット。マチ付きで使い勝手も良さそうで質感も高そうなので惹かれるものがありました。左右に分かれたポケットも魅力的。素材の厚みとマチ付きゆえの総合的な厚みが気になり見送り。細かいところではファスナーが金色なのもちょっと好みじゃないです。
土屋鞄 ナチューラ ヌメ革Lファスナー
同じく土屋鞄のマチなしタイプ。スリムでシンプルでよさそう!と思いましたが、ポケットが一つもありません。小銭入れはありますが、ちょっとシンプルに振りすぎた感じでした。レザーで薄く価格も抑えめなので手が出しやすいです。
イルビゾンテ サークルビッグロゴL字ファスナー
こちらはデザインが気に入りました。薄くシンプルで人気もあるみたいですが、残念なことにこちらもポケットがありません。ブランドのせいなのか機能の割に価格はお高め。
PORCO ROSSO SMART ZIP WALLET
白ステッチがかわいいジップウォレットです。見た目がとても魅力的で価格もお手頃、薄くてシンプルですがやはりカードポケットがありません。
どうもファスナーが金のものが多くて気に入らないです。そしてL字コンパクトウォレットは人気なためたくさんの種類がありながらも、希望にドストライクなものはなかなか見つかりません。
そんな中見つけたのが「LUGGAGE LABEL ライナーレザー ウォレット」でした。さすがの吉田カバン、私の希望にほぼマッチしたすばらしい財布です。店頭で見て触って「これだ」と確信し、財布捜しは終わりました。価格が高いこと以外はすべて満足しています。
LUGGAGE LABEL ライナーレザー ウォレットの収納力
基本的にコンパクトで薄く、マチもない財布ですので収納力は高くありません。
何も入れていないときの厚みは厚い部分で2cmほどで、横が約12cm、高さは約9cm。ポケットに入れるには絶妙なサイズ感だと個人的には思いますが、厚みはもう少し薄くてもいいかなという気も。
マチがなく、片方が薄くなった「くさび形」で、ズボンの尻ポケットに収納しやすい。
小銭ポケットへのアクセスはあまり良くないです。これはマチ付きタイプだと大幅に改善されると思いますが、小銭を多用するわけではないので問題なし。
収納力が高くないことは分かっていたので使用を始める前に少し内容物を整理しました。
紙幣は最大で5-6枚、保険証や免許証など一般的な厚みのカード5枚、診察券や会員証などの薄いカード類数枚、あとは小銭少々。これ以上増えないよう運用する予定。
収納してみます。
この程度の量であればほとんど膨らんだりせずに収納可能。もう少し増えても大丈夫そうです。
私の場合、このように左のスペースに紙幣を二つ折りにして入れ、真ん中のポケットは小銭、右のスペースに使用頻度の高いカード、ポケットには免許証と保険証、診察券などを収納しました。ポケットがないタイプのL型財布だと、こういう分類ができないので使うたびにカードを一通り探す羽目になりそうなので多少のポケットや仕切りはやっぱりあったほうがよさそうです。ちなみに、クレジットカーズサイズであれば中央のポケットにも収納可能です。
収納後の厚みはこんな感じ。
薄い方側がやや膨らんだかな、という程度。厚み2cmというのは最初ちょっと分厚いかなと思ったのですが、ここまで絞った量の収納でも2cmに達し気味なので、未収納時にこれ以下だと収納時に膨れて見えてしまいそうです。
中央ポケットの下に紙幣をくぐらせる「V字収納」も不可能ではありませんが、やはりポケット下の空きが非常に少なく(ポケットがあまり浮いていない)、紙幣の出し入れの際ジッパーに引っかかってしまい実用的ではありませんでした。これも事前にメーカーに確認済みでしたので無問題。
さんざん下調べした挙げ句に購入しているので当然かもしれませんが、想像以上にいい財布で満足度が高くテンションが上がります。しっとりとした牛革の手触りは意味もなく触ってしまうくらい癖になりそうです。
高価なだけあって細部の作りも非常に良く、今後10年以上は問題なく使えることを約束してくれそうです。仮に何か不具合があっても天下の吉田カバンですからメンテナンスも安心でしょう。
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