早速乗ってきましたよ、日産NOTE e-POWER。
結論から言うと、今までピュアEVに乗ったことのある人なら「あれ?」となると思います。
EVと言うより、新しい切り口のハイブリッドという印象ですね。
ご存じの通り、この車は充電口を持たず、エンジンでバッテリーに充電し、モーターで駆動します。エンジンは駆動に一切介入しません。その点ではもちろん「EV」なのですが…。
試乗に出る際、バッテリー残量計は6セグメント中1(バッテリ残量約1/6)、STARTボタンを押すやいなやエンジンが回り出し充電を開始、出待ちの1,2分で2/6に回復。
通りに出ると、まずはEVのトルクを味わわんとかなりアクセルを踏み込んでみる!
駆動には無関係のエンジンがブゥーンと静かながらそれなりに回り出す。
「え?」
あんまりモーターで駆動している気分になれない。
トルク感もリーフやi-miev GやX、よもやi3などとは比較にならない穏やかさ。
普通にこのクラスのターボ車ほどの体感でしかありませんでした。
もちろんモーターだからレスポンスもいいし速いんですよ十分。ですが、カタログに謳う「2.0Lターボエンジンに匹敵するビッグトルク」とまでは思えませんでした。
リーフでベタ踏み状態のような爆発力を期待するとガッカリします。
なんで??
大きな理由の一つに、発電用のエンジンが私の乱暴な扱いに危機感を感じたのか「このままではヤバイ」と猛烈に発電してくれた音によるものかもしれません。
アクセルを踏む→無音でロケットダッシュ、というEVの先入観から、速度やパワーはそれなりに出ているのに、発電音のせいでそう感じさせない→ガッカリ。みたいな。
なんか普通にエンジンで駆動しているのと同じ感覚なんです。
試乗後にそのことをセールスさんに伝えると、「満充電時に乗って欲しかった」と言っていたので、出発が満充電ならEV気分に浸れたのかもしれません。
そして5分ほどの試乗から帰ってくると、バッテリー残量系は3/6に回復してるじゃありませんか。
バッテリー容量小さすぎ!
これは単純にコストの問題だとは思いますが、もう少し容量のあるバッテリーで無音のEV状態を保てるようにしても良かったのでは?
あるいはバッテリー容量が選択できるとか。
でも、エンジンと共に大容量のバッテリーを搭載すれば重量が増し効率が下がり痛し痒し。
そもそも現状インフラが十分とはいえないEV市場にあり、モーター(と電池)とエンジン(と燃料)が両方搭載されている時点で中途半端な存在ではあるのですが。
ちなみに燃料タンクは40Lほど。
バッテリーは前席下部あたりにあり、床が出っ張っていて、後席の足下を少し邪魔しますが、もともと後席が非常に広いため、普段前席の下に足を突っ込まないと窮屈なような車に乗っていない限り問題はないです。
エンジン・モーターは共にフロント搭載、前輪を駆動します。
(プラットフォームの問題とエンジンのサイズを無視すれば)エンジンはリアでも良かったのでは?と思いますが、2ボックスですので騒音の問題や、エンジンですからを冷却する必要があります。冷却装置をフロントに、となると構造が複雑になりますからコスト面やメンテナンス的にも不利な気もします。
(ちなみに通常のアクセサリー用12Vバッテリーはリア収納の床下にあります。)
メーカーとしてもマニア向けの車で賭に出たわけではないでしょうし、EV時代への門戸を広げるという意味では、充電設備がなくてもOK、立体駐車場でもOKな5ナンバーサイズ、後席が広いコンパクトカー、手ごろな価格と減税などなど、着地点としては間違っていないのかもしれません。
が!興味はあったものの結果は、色やデザインも含め個人的には全く魅力を感じませんでした(^^;
ゴメンナサイ!
ゴーンさん、やっぱりZOEを国内投入した方がインパクトあると思います!
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