いよいよ本当に発売されるダックス125。楽しみにしていました。
モンキー125をガチで買いそうな私にとってはもちろん気になって仕方ない存在です。
発売日は7月21日とのことなので、とりあえずカタログスペックでモンキー125と比較してみます。
共通パーツの多い兄弟車・派生車とはいえ、両車とも個性の塊なので比較しなくても全く違うバイクであることは一目瞭然です。デザイン上はどちらが優れているとは言えず、完全に好みの問題でしょう。
両車ホイールは12インチとなっていますが、モンキー125は扁平率の高いタイヤを履いていることでよりずんぐりとして可愛いイメージになっています。総じて非の打ち所のないデザインと個人的には思います。
一方ダックス125はグロムと同じタイヤサイズでパターンも一般的なロードタイヤのものとなっています。軸距が長く、シートも長いのでタンデムも楽そうです。
そこそこの値段設定なのでフェンダーはもう少し質感の高い物にしてほしかった気もします。
スペックを見てみます。
モンキー125 | ダックス125 | ||
車名・型式 | 8BJ-JB03 | 8BJ-JB04 | |
全長(mm) | 1710 | 1760 | |
全幅(mm) | 755 | 760 | |
全高(mm) | 1030 | 1020 | |
軸距(mm) | 1145 | 1200 | |
最低地上高(mm) | 175 | 180 | |
シート高(mm) | 776 | 775 | |
車両重量(kg) | 104 | 107 | |
乗車定員(人) | 1 | 2 | |
燃料消費率(km/L) | 定地燃費値(km/h) | 70.5(60)〈1名乗車時〉 | 55.0(60)〈2名乗車時〉 |
WMTCモード値 | 70.0(クラス 1)〈1名乗車時〉 | 65.7(クラス1)〈1名乗車時〉 | |
最小回転半径(m) | 1.9 | 2 | |
エンジン型式 | JB03E | JB04E | |
エンジン種類 | 空冷4ストロークOHC単気筒 | 空冷4ストロークOHC単気筒 | |
総排気量(cm³) | 123 | 123 | |
内径×行程(mm) | 50.0 × 63.1 | 50.0×63.1 | |
圧縮比 | 10.0 | 10.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 6.9[9.4]/6,750 | 6.9[9.4]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 11[1.1]/5,500 | 11[1.1]/5,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | |
始動方式 | セルフ式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量 | 5.6 | 3.8 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | 常時噛合式4段リターン※ | |
変速比 | 1速 | 2.846 | 2.500 |
2速 | 1.777 | 1.550 | |
3速 | 1.315 | 1.150 | |
4速 | 1.034 | 0.923 | |
5速 | 0.843 | – | |
減速比(1次/2次) | 3.040/2.642 | 3.421/2.266 | |
キャスター角(度) | 25° 00′ | 24゜54′ | |
トレール量(mm) | 82 | 84 | |
タイヤ | 前 | 120/80-12 65J | 120/70-12 51L |
後 | 130/80-12 69J | 130/70-12 56L | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク(ABS) | 油圧式ディスク(ABS) |
後 | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン | バックボーン | |
価格(税込) | 440,000円 | 440,000円 |
※走行中はリターン式で停車時のみロータリー式になるチェンジ機構です。
ここで気になる点がいくつか。
ダックス125は自動遠心クラッチの4速ミッションで、スーパーカブのような変速方式です。
個人的にはマニュアル操作が好みですが、クラッチ操作がなく小型AT限定免許で乗ることができるのは一般的にはメリットといえます。
そしてダックス125はモンキー125と違って二人乗車ができます。モンキー125はデザイン上の制約から一名乗車となっていますが、やはりタンデムできないよりはできたほうがいいですよね。
あとは、燃料タンク容量ですが、ダックスは3.8ℓとやや心許ない数値となっています。基本的に燃費が良いのでそれほど問題にはならないかもしれませんが、モンキーと比較してもこの少なさですから気になるポイントではあります。
どっちが好みか?
初めてダックス125の市販モデルを見たときは、「見事な完成度!」と思いました。タンデムもできるしモンキー125を超えたかもしれない!とも思いました。個人的に最も気になるのはやはり操作系です。カブ方式のシフトはどうしても抵抗感があるのと、そもそもバイクの醍醐味としてマニュアル操作が好きというのもあり、やはりモンキー125に分があるというのが実感です。値段も全く同じですし。
話はそれますが、より安価なスーパーカブ110・クロスカブ110にも待望のフロントディスクブレーキやABS、シフトインジケーターが標準装備されたことで、車種選びがますます悩ましくなりました。道具として使い倒すならカブシリーズもアリかな、なんて思ったり。
しかし、クルマもバイクも『道具』だけとしては見られないんですよね…。格好良くて、楽しくて、所有欲を満たしてくれて、飽きない。もちろんお手頃価格。そういうクルマ・バイクが望みなんです。わがままですねぇ。だからいつまで経っても買えないんですね。分かってます。
というわけで、ダックス125は見事な出来映えでしたが、私が購入したいバイク候補の筆頭にはならないと思います。グロムくらいコスパがよかったら別ですが。でも、試乗はしてみたいです!
さらなる派生モデルとして『APE125』や『Motora(モトラ)125』なんかが出たら相当興奮しますが…出ませんよね。
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