いい加減なバッテリーテスターは意味がない

以前、Amazonで安いバッテリーテスターを購入したことがありました。

このテスターの測定値を信じてバッテリー交換をしましたが、もしかしたらまだ使えたバッテリーだったかも知れません。

その時に測定・交換したバッテリーは購入から5年以上が経過していたので「無駄に交換してしまった!」というほどのことはなく、予防的に交換しても問題の無い時期に来ていたとは思います。

今回、初めての車検(新車から3年経過)を迎えたFIAT PANDA3のバッテリーの状態は、整備工場によれば586CCA SOH95%とのことでまだ交換の必要はありませんでしたが、SOCが69%と低めです。走行のほとんどが数十分程度の街乗りばかりなのでそのせいかもしれませんが、ちょっと心配ではあります。

そういえば(例の安物の)バッテリテスターがあったじゃないかと、引っぱり出して計測してみました。車検直後だったので、今測ればテスターの精度も分かります

さっそくテスト。

SOH39%?

何度やっても数値は好転せず「要交換」です。

3年使用しているとはいえ、走行距離は5,000kmほどだし、何と言っても一週間前の整備工場での計測値はSOH95%です。あまりにも乖離しすぎです。SOCが回復しているのはある程度走行したからだとしても、たった一週間で「SOH 39% 要交換」はおかしすぎます。

今後のバッテリー管理のことも考え、信頼性の高いバッテリーテスターを奮発して購入してみました。

購入したのは「大作商事 DS4 バッテリーテスター」。日本製です。かなり信頼できそうなテスターです。ちなみに私はAmazonで購入しましたが、最初に手元に届いたものは「エラー」と出て測定できず、メーカーの大作商事に問い合わせましたが返答が得られず、Amazonに交換してもらいました。

では比較テスト。

電圧は12.59V、CCAは587と、整備工場での測定値586の近似値を示しました。

SOHは91%となっており、これは整備工場での数値95%と少し差がありますが、バッテリーの基準CCA値をどう入力したかによります。私はバッテリーのメーカーと型番からCCA値を調べて入力しました。

整備工場での測定値と若干の差はあれど、安物テスターの値とはかけ離れており、安物テスターの数値がいい加減であることが疑われます。SOCについても10ポイント近い差があります。

この安物テスターは、新品のバッテリーに対してはそれらしい数値が表示されることを確認済みですが、ある程度使用した状態のバッテリーの計測精度が著しく低いと思われました。

私が購入したテスター個体の問題かもしれませんが、測定値が不正確・いい加減なテスターなんて、書けないペンや切れないハサミと同義です。もうこのテスターは廃棄処分です。

これからテスターを導入してバッテリーを管理しようとされている方は、どうかテスターはケチらず信頼のおけるものを初めから購入することをお勧めします。

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