遅ればせながら、Xiaomi Amazfit Bip を購入しました。なぜ購入したかというと「意外と安かったから」。
Amazfit Bipの基本的レビューは他のヘビーユーザーの方にお任せするとして、PebbleTimeを愛してやまなかった私の気になったところだけを書きます。
まずAmazfit Bipに興味を惹かれたきっかけは次のとおり。
- ディスプレイがPebble Timeと同じ反射型カラー液晶で常時表示が可能だということ。
- とんでもなく長いバッテリーライフ。
- 野良ウォッチフェイス(盤面デザイン)が豊富らしく、自作もできること。
- スマホに届いた全ての通知が受け取れること。
- 座りすぎ通知
- そして、最初にも書いたとおり「意外と安い」から。
かつて趣味だった「ガジェット」なんていうブログカテゴリを作っておきながら、所得が減って家計が苦しくなってしまって、ほとんどなーんにも買っておらず、むしろ手放してばかりいたのですが、何か有名らしい Gearbest というところでセールをやっていたのでついポチってしまいました。Gearbest というサイトは今どきのガジェッターには有名なショップのようですが、今回初めてお世話になりました。
買った直後に$4値下がっててちょっとショックでしたが、それでも国内正規販売品に比べ十分安かったので許します。
ひねくれ者なので、定番のブラックではなく、オレンジを買いました。
ブラックの本体でベルトをカスタムするのもいいなーと思ったんですが、オモチャっぽいものが結構好きなもので。
Amazfit Bip 本体の話に戻しますと…
興味を引いたきっかけ
- 常時表示の反射型常時表のディスプレイ。
元PebbleTimeユーザーとしては非常に興味を惹かれます。
コントラストはPebbleTimeと同じくらいでしょうか?よく覚えていませんが昼間の日光下ではとても良く見えます。これでバッテリーをほとんど消費しないのですから、本当にいいディスプレイです。 - バッテリーライフ。
私がAppleWatch等を買わない大きな理由の1つです。AppleWatchを買わない理由は他にもあって、多機能すぎて要らない、形がダサイ、そして買わない理由ではなく「買えない」理由になってしまいますが価格です。値段分使いこなす自信もありません。 - 有志の作った野良ウォッチフェイスがたくさんあること。
これも面白いです。Pebbleの時もそうでしたが、楽しいです。結局最後にはお気に入りの盤面に落ち着いてしまうのですけど。 - スマホに届いた全ての通知が受け取れること。
これはもしかするとスマートウォッチとしては当たり前のことかもしれませんが、今まで使っていたFossil Qではスマホ側アプリが対応した特定のアプリの通知しかできなかったのでとても便利です。Fossil QでもSkypeやSlack、LINEの通知も受け取れますが、Chatworkなど日本ローカルなものは非対応です。
それと、文字で通知されるのはやはり分かりやすいです(老眼で字が小さくて見づらいのですが)。Fossil Qは基本アナログ時計なので比べるのは酷ですが。 - 座りすぎ通知。
そう、座りすぎなんです、自分。それもかなり深刻です。笑
電車通勤もしていないので、必要なときに室内少し歩く程度でほとんど座りっぱなしです。
ただ、この座りすぎ通知、どういうロジックで通知しているのか今のところよく分かりません。 - コスパの高さ。
機能と値段を考えると非常にコスパが高く、常時表示というあまり他にないディスプレイが高得点で、非常に満足できるスマートウォッチでとても気に入っています。
これで「2万円」と言われたら価格に対して文句を言うかもしれませんが、この価格でこの機能であれば総じて満足と言えます。やっぱコスパですね。
安さを差し引いて敢えて文句も言ってみます。
- 「手首を持ち上げて情報を表示」の条件がシビアすぎる。
Bipの場合、手首を持ち上げてバックライトを点灯という機能になりますが、この条件がかなりシビア。緩い条件にしてしょっちゅう点灯してはバッテリーライフにかなり影響しますから、その点をふまえた動作条件なのでしょうが、それなりの速度で手首を返し、盤面のX軸が水平に近くないと点灯してくれません。それゆえ不便の極みなのが、夜就寝中に手首を返して盤面を顔の方向に向けても、横になっているため水平とは程遠い角度になってしまいほとんど点灯してくれません。「X軸を水平に近くする」と意識してそれなりの速度で返してやる必要があります。これは夜中起きたときに時間を確認する習慣がある私には結構ストレス。PebbleTimeのように、意図的に「ブルッ」と手首を素早くひねる動作でも点灯して欲しいです。
横になっているときは点灯しないものだと考えて、最初からボタンを押して点灯させれば済む話なんですが、横になっていないときでも「ここまで起こさないと点灯しないか」と思わせることもしばしば。やはり「意図的に点灯させる」というジェスチャーを搭載して欲しいです。 - LCDの発色数が少なすぎる。
このLCDで扱える色は8色で、青、赤、マゼンタ、緑、シアン、黄、白、そして黒です。それぞれ階調がないRGB原色のため、ちょっとした中間色を表現するにもタイルパターンやディザが必要になります。PebbleTimeは64色を発色できたため、UIなどでも組み合わせ次第で小洒落た色使いを可能にしていました。使える単色が多いと、小さな図柄を混色することなく美しく表現できたり、ウォッチフェイス作成でディザを使うにしても、表現力が格段に違ってきます。
しかし、この分PebbleTimeとは比べものにならないバッテリーライフを実現しているのだとすれば、8色で十分と考える人の方が多そうですね。 - 遊び心がない。
これはPebbleに比べて大きく違うところだと思います。PebbleTimeのUIは本当に遊び心に溢れていて、センスのいいアイコンや色使い、キュートなアニメーションで操作自体がとても楽しく、所有欲にもつながる数値化できないエッセンスでもありました。それがAmazfit Bipではそういったものを全く見ることが出来ません。不必要なものとして初めから検討すらされていないでしょう。ひょっとするとPebbleTimeほどのアニメーションを処理する能力もないかもしれません。 - アプリが追加できない。
PebbleTimeではアプリの追加が可能でしたが、Amzfit Bipではそのようなことはできません。メーカーが用意した機能しか使えないわけですが、PebbleTimeの時もちょっと使い勝手のいいタイマー程度しか追加した記憶がありません。大体、主な機能は初めから備わっていますし、個人的には「これが欲しい!」というのもないのであまり文句というほどの不満ではないです。
さいごに
なんだか最後にはPebbleTimeへの未練ばかりのようになってしまいましたが、それほどPebbleTimeは魅力的なデバイスでした。
ハードウェア特性からついついPebbleTimeと比較してしまうのですが、先述のいわば『愛嬌』のような遊び心をAmazfit Bipに求めなければ、十二分に魅力的なデバイスとなっています。「一か八か」というほどの価格設定でもありませんし、ここまでのものがこの価格で提供してくれるXiaomiは侮れないどころか、もはやほとんどの日本メーカーには真似のできない、先進的で挑戦心あふれるメーカーだと改めて感心しました。
結論:買ってよかったです!
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