自分の家ではないのですが、雨どいの修理が安くDIYでできないか相談されました。雨どいといっても家屋本体のものではなく、カーポートやバルコニーなどに用いられるちょっと細めのやつです。
壊れているのは自転車置き場の屋根の雨どいです。簡単なレイアウトですし、高所ではないため、材料さえ手に入れば修理できそうです。
破損個所はパイプ部分と固定パーツのようです。おそらく固定パーツが破断しグラグラになったところに劣化した塩ビパイプが耐えられず砕けてしまったのでしょう。
支柱との固定が外れ、かなりグラついていたと思われます。
塩ビパイプは紫外線の影響か、柔軟性がなくなりパリパリに。
塩ビパイプは通常の雨どいよりかなり細く、カーポートや自転車置き場、バルコニー・テラス・物置などの用途に使われる規格のようで、直径は42mm。エルボと呼ばれる結合パーツは接着されているためこれらも同時に交換する必要があります。
早速、必要な部材が調達できるか調べてみます。
配管レイアウトによって異なりますが、このあたりの部品が調達できればDIYで修理できそうです。
ただし、塩ビパイプが長いサイズだと送料が非常に高額になります。私はカインズホーム資材館まで足を伸ばしたところ42mm x 2000mmのパイプだけ運良く手に入ったので、ほかの部材を通販で調達しました。
42mm x 2000mm 丸樋2本 + 一般部品セット + 丸エルボ80° で送料を含めても5,000円ほど。
42mmというヒントだけで調達したので、実際の作業ではどこかに問題があるかと懸念していたのですが、全てのパーツに互換性があり、今回問題が出ていない箇所も含めてまるっと新しいものに交換できました。
パイプを切断するのに、パイプカッターがあると断面がきれいでまっすぐに切断できるので便利ですが、めったに使うものでもないので、今回は手持ちの金属用のこぎりで切断しました。
断面のクオリティを気にするのであればパイプカッターがオススメ。
金属用のこぎりは安くて万能なので一つあると重宝します。
パイプとエルボを接続する際はセメダインのような接着剤(一般部品セットに付属)を用いますが、結合パーツの外側に塗布すると結合した際にはみ出てきて仕上がりが悪いので、塗りにくいですが結合パーツやパイプの内側に塗布するようにするといいかもしれません。私は全部外側に塗ってしまったので、結合するときにはみ出てきて仕上がりに悪影響しました。付属の接着剤は比較的速乾性で、はみ出たものをきれいに拭い取ることもできませんでした。
接着させたら完全硬化させるため24時間は結合部分を養生テープで保護しましょう。
完成!!
ちぎれていた固定バンドもぴったり。
パイプと各部品の色が微妙に違いますが目立ちませんし、素人にしては概ねうまくいったと思うのでヨシとしましょう。
思ったより簡単に修理できましたし、費用は5,000円ほど。費用の安さはもちろんですが、一度修理の仕方を覚えてしまえば、次回壊れたときもすぐに直すことができます。カーポートくらいの高さまででしたら自身でのDIY修理は容易ですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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